月の瞬く夜に

震災後のある晩、患者さん宅にお薬をお届けして、異常に明るいのでふと見上げたら
月がとても綺麗に瞬いていて、しばらく見とれていました

万単位の人命が失われた今回の地震

その中には、最後まで避難誘導し続けた警察官さんなどもいらしたそうですね
最後まで避難放送し続けた役場職員さんなども

津波映像を見た時、海辺に向かって逆走するような車が見えた気がしました
もしかして、大切な人を迎えに行こうとしていたのかな・・・?

私が死んだ時はたぶん、月はあそこまで輝かないだろうな~と思いつつ帰りました





(前々回の続きです)
(略号) コレステロール=C 悪玉C=LDL 善玉C=HDL 中性脂肪=TG

糖尿病なので腎症が進まない様に気をつけている 陣賀泰説さん(架空の人物)
先生からLDLを100mg/dL未満にした方が良いと言われたそうです

「リピトールのんでいても190だから、今回ゼチーアという新しい薬が加わったという訳さ」  汗5  
Cの生産を減らすスタチン系のお薬だけだと、Cの吸収が増えてしまう可能性があり
Cの吸収を減らすゼチーアというお薬だけだと、Cの生産が増えてしまう恐れがあるので
片方だけのんでいて結果が思わしくない時は、両方一緒にのむと良いようですよ

「でも、先生が初めてリピトールを処方してくれた時は、悪玉を下げたいのは山々だけど  うへー  
腎臓が悪いと副作用の筋肉痛が起き易い、というジレンマに苦しんでいたようだ」

TGを下げるお薬も一緒に飲むと、横紋筋融解症を起こす危険性が高くなりますが
リピトールだけならさほど心配は無いようですよ、勿論、常に尿中に蛋白が出ている位に
腎機能が低下している場合には、注意深い観察が必要とされていますけれどね

「僕は若干血中クレアチニンが高いけど、尿蛋白までは出てないよ」  かおまる  
それに、スタチンは腎障害を抑えるので、人工透析している方ですらのんだ方が良いそうです

「腎不全って進行を遅らせるのがせいぜいで、治す薬は無いものと諦めてたよ」
  えへ3 
スタチンは本来脂質異常症を改善するお薬で、腎細胞の炎症や線維化は脂質異常によって
促進されるので、スタチンが有効なのは当然と言えば当然なのですが、スタチンには他にも
おまけの働き=多面的効果があり、炎症性サイトカインというものを抑制して炎症を抑えたり
腎臓のメサンギウム細胞などの増殖抑制等々によっても、腎臓を守ってくれるらしいのです

「腎臓は細かい血管が毛糸玉のようになったデリケートな組織だからね」
  かおまる  
実際に、スタチン系のお薬をのむことによって、腎機能が落ちた人の蛋白尿
糸球体濾過量血中クレアチニンなどの指標検査値が改善され、透析導入を遅らせる効果
があるという研究成果が、ここ数年続々と発表されています

「それは朗報だ、腎臓の悪い人が一番恐いのは、透析になっちゃう事だからね」  かおまる  
さらにスタチンは、特に糖尿病の人には、積極的にのんで頂いた方が良いお薬なのです
糖尿病でなくても、年齢と主に体内の蛋白質が糖化されて行くのですが、この終末糖化産物
(AGE)
の蓄積が、老化や動脈硬化や癌やアルツハイマーを進める元凶と言われています

「糖尿病だと、そのAGEが人より多いんだろうね? だって、糖尿病の人は老化が早くて  冷汗2
心筋梗塞や脳梗塞やボケや癌にもなり易いって、良く言われるもんな」

おっしゃる通りで、糖尿病のせいで、男性で1.27倍、女性で1.21倍癌になり易いと
報告されていますし、糖尿病腎症が悪化するのもこのAGEの増加が原因らしいのです
勿論高血糖のせいでAGEが増える訳ですから、HbA1cが高い場合の話ですけどね

「僕は一応HbA1cは正常範囲なんだよ、ジャヌビアのお陰かも知れないけど」  かおまる  
ですから、をのんででも、インスリン注射を打ってでも、食事と運動を頑張ってでも
どんな手段でも構わないので、『血糖を下げた者の勝ち』なんですよ糖尿病は  
HbA1cが正常範囲であれば、血糖が高くない人と同じ土俵に立てるのですから
AGEが多いと、糖尿病じゃない人でも、血栓が出来やすく心臓病にもなり易いそうです

「努力の甲斐あってか、ここ数年、腎症の方も何とか進まず食い止められてるよ」  スマイル2  
この厄介者のAGEは、細胞表面にあるAGEの受容体(RAGE)という所に結び付いて
様々な血管障害やアルツハイマーや癌化のスイッチをオンにする事が解っていますが
その過程ではNADPHオキシダーゼという酵素が活性化されて酸化ストレスが進むのです
スタチンはこの酵素を抑制するので、AGEにより体が傷つけられるのを防げるのです

「つまり、AGEが少々人より多くても、その悪い働きを帳消しにしてくれるんだ」  えへ5  
NADPHオキシダーゼ阻害作用を介して酸化ストレスを抑制するスタチンには
AGE‐RAGE系情報伝達阻害薬という面もあったという訳です

「腎臓が悪い人には危険な薬ってイメージだったけど、むしろ腎臓が悪い人ほど  かおまる
のまなきゃいけない薬だったんだね」

ジャヌビアという糖尿病のお薬の方にも、RAGEの発現を抑えるおまけの働き
あるそうですし、AGE‐RAGE系は、腎症を悪化させるだけでなく、癌化とも関係して
くるので、スタチンはある意味癌にもなり難くしていると言えますね

「癌と言えば、原発の放射能で水道水汚染が恐いって、カミさんが水を買いまくってるよ」  かおまる  
(番外編に続く)


(参考) DITN第395号「糖尿病血管管理における血糖・脂質管理の重要性」
     エビデンスに基づくCKD治療ガイドライン2009
     生活習慣病 News&Views 2009 「ここまでわかっている生活習慣病」





放射性元素で問題になる、ヨウ素131、セシウム137、ストロンチウム90のうち
ストロンチウムだけは検査値が出るのに3週間くらいかかるそうです

魚に放射性元素がついてるかどうか、気になるところですが

定量試験に時間がかかるのならば、定性試験だけでも素早く結果が出たら良いのではないでしょうか
ストロンチウムには、ほら、炎色反応があるじゃないですか

・・・って、焼き魚にしてどうする  


  スイートポテトタルト  スイートポテトタルト2

  娘が、長い春休みなので、スイートポテトタルトを作ってくれました



   さくら2011  さくら2011-2
   さくら2011-3     投票の後、今年のサクラを見て歩きました






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調剤薬局で働く
薬剤師です

興味のあることは
(昔)パッチワーク
   お菓子作り
   ベランダ・ガーデニング
(現在)糖尿病
    手料理
    パン屋さん

 2014年~ 多肉植物
 在宅を細々始めました

自分の勉強の為にブログを書いています

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