デパ地下なう

物輪スレさん(架空の人物)脳神経科の処方箋を娘さんが代理で持参されました
「こないだは母が、時間通りに待ち合わせ場所に現れたので、ホッとしたわぁ~」  えへ3  
去年は一緒にデパートへお歳暮を買いに行く約束を、見事にすっぽかされましたものね

「あの一件で母のアルツハイマーに気付いたのよね  かおまる  母がアリセプトのみ始めて
もう一年たつのか~ 最初は3ミリのを二週間のんで、今の5ミリにアップしたのよね」

脳内シナプス間の伝達が上手くいかなくなることで、記憶障害を引き起こしますので
神経伝達物質であるコリンを長持ちさせるアリセプトが、痴呆の進行を遅らせます

「でもその後便がゆるくなって、下痢止めのブスコパンを暫く一緒にのんでいたわ」  かおまる  
消化器を司る内臓の自律神経の方でのコリンが増えると、下痢になる事があり
そんな時はコリンを抑えるブスコパンが効くのですが、ここ数カ月は出ていませんね

「お陰さまで体が慣れて来たのか必要なくなったみたい でも考えたら、ブスコパンって
コリンを抑える訳だから、アルツハイマーの為には良くないんじゃない?」
  冷汗2
ブスコパンは脳には入らない抗コリン薬なのです  スコポラミンという天然原料の
抗コリン薬がありまして、これはお腹の痙攣止めとしては良く効くんですが
脳内にも入るのでアルツハイマーに似た症状を起こすという副作用がありました 
このスコポラミンを脳内に入らないように改良したものがブスコパンなのです

「じゃ、脳には影響しないで、下痢だけに効く、安心して使えるお薬ってことね  かおまる      
コレステロールのお薬にもボケ防止効果があるって聞いたけど、本当なの?」

それは、2000年にランセットという雑誌に掲載された、コレステロールを下げる
スタチン系のお薬をのんでいるとアルツハイマーになり難いという記事の事でしょう

「母がのんでいるリピトールというお薬も、スタチン系?」  かおまる    そうですね
アルツハイマーになり難くなる効果はスタチン系以外のコレステロールのお薬では
見られないので、これはコレステロール減少に由来する効果ではなく、スタチン固有の
多面的効果
と言われていますが、その後それを裏付けるような研究論文は出ていません

「まだ解明されていないのね~アリセプトは病気が進むのを遅らせるだけで治せないけど
近々もっといい新薬が出るんでしょ? そっちに切り替えたら治せるのかなぁ?」
  かおまる
確かにアリセプトは根本的治療薬ではありませんが、来年発売予定のお薬もアリセプトと
同じ作用のお薬や、神経細胞を保護するお薬でして、完治させるお薬ではありません

「現代医学の限界なのかしらね~期待してただけにちょっとガッカリ~」  冷汗4
現在、アミロイドワクチンなどの根本的治療薬を開発中ですが、ある意味朗報と言えるのが
アルツハイマーを気合で治した女性が、実際にアメリカにいらしたという事実があるんです

「先生にも、痴呆は脳トレである程度良くなるよと励まされたけど、信じられないわ~」  ブー1
ケンタッキー大学の研究によると、修道女のメアリーさんは101歳で亡くなる直前迄
優れた認知能力がありましたが、死後に脳の病理検査をした所、神経原線維変化や
βアミロイド斑が発見され、生前アルツハイマーに冒されていた事が判明しました

「アルツハイマーなのに、頭脳明晰なんて事があり得るの?」  驚き1  
脳には、ある部位の機能が失われると他の部位がそれを補う代償機能が備わっています
メアリーさんは、84歳迄数学教師を勤めた後福祉活動に取り組み、常に脳をしっかり
使っていた
ので、脳が委縮しても神経回路蘇生修復能力があったのだと言われています

「頭は使えば使う程ボケないということね~使わない筋肉が衰えるのと同じ原理だわね~」  かおまる  
アルツハイマーそのものは防げませんが、脳の機能低下を食い止める事は可能なのです
勿論、血圧や血糖やコレステロールを管理して脳梗塞を防ぐ事が最重要ですが
適度な運動や、社交的活動や、新しい事にチャレンジするのも、とても有効です

「母の症状が軽いのも、時々ご近所の人と料理持ち寄り食事会を開いてるからかも」  えへ5  
料理のように、同時に複数の作業を並行してこなしていく仕事はとても良い脳トレです
この頃は、忘れそうな事をこまめにメモするなど、ご自身も努力してらっしゃいますし
旅行、パソコン、園芸、囲碁、将棋、などの趣味に没頭するのも良い事らしいですよ

「最近ボケ防止も兼ねて、パソコン開いて有名人のツイッター見て楽しんでるみたい  スマイル2   
twitterって打つのに10分以上かかるし、ボットでも信じちゃうんだけどね」

振り込め詐欺と違って、騙されても実害が無いから別にいいじゃないですか
私も、鳩山さんが辞めた時の『解散なう』には騙されました・・・(次回に続く)


(注1)  アメリカ・ミネソタ州マンカトのノートルダムの高齢のシスターを対象として、
     ケンタッキー大学が中心となり、加齢による心身の機能やアルツハイマー病に関する
     追跡調査を行っているナン・スタディという研究があります。
     対象者の生活歴が正確に把握でき、又すべてのシスターが死後は脳を研究のために
     利用することを約束
しているそうです。

(参考)  Jick H et al. Statins and the risk of dementia. Lancet 2000.
      日本神経学会「痴呆疾患治療ガイドライン2002」   
      エーザイHPのクリニシアンNo.588「ここが聞きたい認知症」  他




合剤解禁となりましたね

ミカムロは名前から解り易いから好き
レザルタスは普通薬の棚にあったから、カルブロックとオルメテックだし
エックスフォージは劇薬でノルバスクとディオバンだし
ユニシアはユニコーンのパンフでノルバスク分が無料というお得感満載のやつで

よーし、あとは規格さえ覚えれば・・・

・・・

蓮舫さん、このHDだのLDだのAPだのBPだのを事業仕分けしてくれまいか?

でも、これを覚えるのが案外ボケ防止になってるかもしれない



  ブロッコリーと鶏肉  ナスのはさみ揚げ  ミートボールのトマト煮

料理はボケ防止によいそうですので、ちょっぴりモチベーションが上がりました
手間がかかりますけど、それがむしろいいんですね





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プロフィール

フロル

Author:フロル
調剤薬局で働く
薬剤師です

興味のあることは
(昔)パッチワーク
   お菓子作り
   ベランダ・ガーデニング
(現在)糖尿病
    手料理
    パン屋さん

 2014年~ 多肉植物
 在宅を細々始めました

自分の勉強の為にブログを書いています

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