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腸内環境もエコのうち

糖尿病の数値が安定してきたので、前回からお薬をのまなくても良くなった
調内環境美さん(48歳、仮名)に、今日は便秘薬が二種類出ています

「先生に 『もうお薬無しでも大丈夫』 と言われた時は 『やった~』 と喜んだけど、現実は
お薬に頼れないのって不安じゃありません? それで食事を減らしたせいか便秘ぎみで」

食べる量が少ないと、便の材料となる食事のカスも減り、便秘になり易いですね

「先生は、まずおだやかに効く酸化マグネシウムを毎食後にのんで様子を見て
それでも出ない時は、強めのお薬のプルゼニドを寝る前にのむようにって」
  かおまる  
酸化マグネシウムをのむと、腸管内のマグネシウム濃度が濃くなり
その濃度を薄めようと腸壁から水分がしみ出してきて、便が柔らかくなります
プルゼニドは生薬のアントラキノン系のお薬で、大腸を刺激して排便を促します

「寝る前に下剤をのんだら、寝ている間にお腹が痛くなりません?」
プルゼニドは大体8~10時間で効いてきますので大丈夫です

「胃のレントゲンの時貰った下剤は2~3時間でトイレに駆け込みましたよ」  ブー1
バリウムをのんだ後は、固まらないように多めの下剤をのんで早めに体外に出しますが
日常の便秘薬は、就寝前にのんで翌朝朝食後に排便があるという効き方が理想的です

「今すぐ強い方のお薬のんでスッキリしたいんですけど、ダメですかね?」  かおまる
緊急の場合を除き、無理やり便を出させるようなのみ方はお勧め出来ません

食べ物は、腸の蠕動運動により、たっぷり12~24時間かけて終点のS字結腸まで
運ばれ、一日に1~2回起こる大蠕動運動によって一気に押し出されて排便されます
大蠕動のきっかけとなるのは食事して胃が膨らむことで起こる胃・結腸反射ですが
空っぽの胃袋に急に食べ物が入ってくる朝食後が、一番その反射が強いそうです
この健康的な排便のリズムに沿ったお薬の効かせ方が腸内環境にはいいのです

「でも、宿便があると悪玉菌が増えて大腸癌にもなり易いって言いません?」  冷汗4
確かに、便秘するとウエルシュ菌などの悪玉菌がのさばって腸内環境が悪化しますが
便秘薬に頼って排便するような常習性になってしまうと、腸がお薬の作用に
慣れっこになってしまう習慣性になり、徐々に効き目が悪くなる耐薬性となります

「確かに下剤に頼ってると、段々お薬を増やさないと効かなくなるって言いますね」  冷汗1  
さらに、刺激が強過ぎて逆に痙攣性便秘になってしまっている場合もあり、そんな時は
刺激性便秘薬をのむと逆効果なので、刺激の少ない酸化マグネシウムと一緒に
消化器の調子を整えるお薬や痙攣止めのお薬をのんだ方が、むしろ便秘が治ります

「酸化マグネシウムなら習慣性にならないですか?」  かおまる  
塩類下剤と呼ばれる酸化マグネシウムは刺激が少なく、習慣性にもなりにくいです

刺激性便秘薬でも正しく使えば習慣性にはならないのですが、乱用すると血液中の
カリウムが減ってしまい、便秘をさらに悪化させますし、低カリウム血症は
糖尿病にも良くないんですよ  「え~っ、せっかく苦労してHbA1c下げたのに」  驚き1
アントラキノン系薬は成分の生薬の為に尿が赤っぽくなりますが、大腸ファイバーで
見ると、長年お薬を使った人の腸壁にその色素が沈着していることもあるそうです

「糖尿病薬のグルコバイをのんでいた頃は便秘知らずだったのにね」  かおまる  
グルコバイは糖質分解酵素を邪魔するお薬ですから、ブドウ糖にまで分解される
一歩手前のオリゴ糖を増やす効果があり、オリゴ糖をエサとしている善玉菌の
ビフィズス菌
も増え腸内環境が改善され、便通も良くなると思われます
善玉菌は、ビタミンを産生し、悪玉のウエルシュ菌を減らし、免疫力も高めます

「ああ、やっぱりグルコバイをやめたのが痛かったわ」  泣き1   
食物繊維を摂って下されば大丈夫ですよ、水溶性食物繊維は善玉菌を
増やしますし、非水溶性食物繊維は水分を吸収して便を軟らかくします

「果物を食べると便通が良くなるんですが、糖尿病があるので控えてるし」  汗5  
果物の成分の果糖や有機酸が便秘に良いそうです、酢の物も酸なので効きますよ

「母は、70過ぎてから、牛乳を飲むとお腹がゆるくなるって言うんですが」
それは牛乳に含まれる乳糖の作用で、年齢と共に乳糖分解酵素が減っていくからです
元々この酵素が少ない人は乳糖不耐症といって、牛乳を飲むと下痢するタイプの人です

「一滴ずつ段階的に量の調節が出来る液体の便秘薬もあるんですって?」  かおまる  
それはラキソベロンというジフェニルメタン系のお薬で、習慣性になりにくいのですが
それでも自然な排便リズムを促すような量に調節して使って頂きたいです

他には、水分をたくさん摂ったり、腸の動きを活発にするウォーキングも良いですよ
「そういえば、気合い入れて徒歩通勤していた頃は便秘も無かった気がする」
車を使わず徒歩通勤すれば、エコロジーでエコノミーとダブルでエコですね
「腸内環境にもいいから、トリプル・エコじゃありません?」  スマイル2  



     自分でバッグに捕まったキャロ2      自分でバッグに捕まったキャロ1

うちの犬は飼い主の誰に似たのか? おバカ犬です
娘のバッグの取っ手に自ら頭を突っ込んで、トラップされてしまいキュンキュンないています
     
     キャロバナナ お気楽極楽犬でもあります


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2.5婆 ふたたび

以前パッチワークにはまっていた頃作った旅行バッグです

旅行バッグ2  旅行バッグ1    


私の母とその二人の妹さん達は、親戚の間で 三婆 と呼ばれています  
が、中でも一番個性の強いうちの母が一人で2.5婆分を占めているようです

このお三方は今や携帯メール技術を習得し、その発言力や影響力を増大させつつあります  驚き1
元はと言えば、従兄弟達の誰からともなく自分の母親の安全面や健康面を気遣って
携帯を贈ったのが始まりで、アッと言う間に各家に広がりました
しかも、離れて住んでいる長姉の伯母までもが参入し最強四婆メール網が完成しました

先日のおばあちゃんの七回忌でも、この携帯メール網が最速フル稼働し
「どんな格好で行くか」「いくら包んでいくか」「誰の運転で分乗して行くか」など
子供達が当初想定したのとは若干違うニュアンスで携帯がお役に立っていました
おばあちゃんは享年99歳でしたので、皆様はその白寿遺伝子を受け継いでおられます

母は最初、昭和ヒトケタに携帯を持たすなんて老人虐待だとボヤいていました  うへー 
試しに初めて打ってみたメールにはタイトル部分に本文を打とうとした形跡があり
おしゃべりな母には、それではスペースが小さ過ぎたらしく、地元の携帯ショップに
文句を言いに行き、店員のお姉さんとすっかり意気投合して、打ち方を教わりました
叔母達の方はもっと平穏にメールの打ち方をマスターしたようです

そんな母ですが、若い頃から胃腸が弱いので、消化器専門医に通っています
食べ過ぎれば勿論胃腸をこわし、空腹過ぎれば又、吐き気を催し
食べた食品の賞味期限を見たら昨日迄だったと言っては腹痛を起こすという具合で
「賞味期限を見なければいいんじゃないの?」 冷汗1 と私は思うのですが

母と出掛けた時、キオスクでおにぎりを購入してホームで早速ひとつ食べていました 
電車が来て乗り込む時、慌てたせいかもう一つのおにぎりを落として来てしまいました
「どうするんだろう? 空腹だと騒ぎだす人なのに」という人の心配をよそに
母は何食わぬ顔で鞄の奥底をごそごそ探り えへ5 別のおにぎりを出して食べ始めました  
肝腎の賞味期限を見ると大丈夫でしたが、いつの間に買ったものやら見当もつかず
一体幾つおにぎりを持ち歩いてるのかと思うと空恐ろしかったです

そんな母が、検便で血便が見つかり、大腸内視鏡をすることになった時は正直大変でした
検査前日は決められた検査食しか食べられないので、飢餓状態に打たれ弱い母
「本当に他に何も食べちゃいけないのか?」 泣き1 と何度も電話してきました
検査結果は幸い何事もなかったのですが、これに辟易した私は、二度と母に血便が
出ませんようにと切望し、私と同じく電話攻撃を受けた医師も同感だったようです

そんな母は、歯医者さんで麻酔を打たれると心臓がドキドキするといいます
母の友人の看護師さんは「歯科の部分麻酔程度でそんなことが起きるなんて考えられない」  かおまる
と不審がるそうですが、それは歯科医から麻酔の副作用の説明を受けた母が
そのような症状が出たみたいな気がしているだけかも知れません

そんな母が、坂道を登るとしばらく不整脈が止まらないと言い出した時は正直大変でした
心臓と聞くと流石に、白寿遺伝子最強説を当てにしてる場合じゃないと心配になり
循環器専門医で精密検査を受けてみるように勧めました

カテーテル検査が一番正確と言われ、私もそこまでして頂ければ安心だと思ったのですが
同世代の友人達から、カテーテル検査は大変だよという風評を聞いた母は恐れて
「カテーテルだけは嫌だ」 かおまる と言い張り、すったもんだの末結局
造影剤を入れて心臓CT検査をするということで落ち着きました

ところが、検査の説明で、造影剤でまれに吐き気を催す場合もあると聞いた母
またまたそれで不安になり、心臓CT検査にも難色を示すようになりました
「検査で死ぬ人はいないけど、検査を嫌がって手遅れになって死ぬ人はいるんだから」
とあれこれ説得し、やっと検査を受けてくれましたが、その日の朝、母から
「いよいよ今日だけど無事帰って来られるかな」 冷汗4 というような陰気なメールが届きました

何事もなく20分程で検査が終了した時、母は「ところで、一体いつ吐き気が襲って
くるんでしょうか?」
 かおまる と聞いて、医師やコメディカルの方々の失笑を買ったようです
検査結果は幸い何事もなかったのですが、同じ医療関係に携わる身として私はつくづく
母のお世話になっている方々と直接お会いする機会がありませんようにと願うばかりです

母みたいな人は少ないのでしょうが、人は皆、暗示にかかりやすい面を持っています

薬だと思ってのむと、何の効果も無い偽薬(プラセボ)でも自己暗示が働いて
ある程度は効いてしまう現象をプラセボ効果といいます  
又、この暗示効果が医師の側にも出ることを観察者バイアスといいます
今は、お薬の効果を正確に判定する為に、患者さんにも医師にもどちらが本物か
分らないようにして、本物のお薬と偽薬を比べる二重盲検法が標準となっています

こういう副作用に注意して下さいと言っただけで、その症状が出てしまう方もあります
患者さんに警戒心を起こさせずに副作用情報をお伝えするのは至難の業なのです
それだけに薬剤師の腕の見せどころでもあるのですが  スマイル2 

母には副作用とは『ここで事故がありましたよ』という話に似ていると説明しています
だからと言って、その道を通る人が全員事故に遭う訳ではなく
ただ、よく確認して注意深く通ってくださいね、という忠告なんだよと
それに、一度でも事故(副作用)のあった道を全て避けてたら生活出来ないでしょ、とも

取りあえず、そんな超黒帯級な2.5婆の母を持つ私にとっては  かおまる
他の患者さんはせいぜいでも白帯級にしか思えないのが強みと言えるかもしれません

       巾着袋      子供達のバッグ

手仕事が得意だったおばあちゃんは、野麦峠で有名になった諏訪の糸引きに行った人です
祖母の時代は野麦峠は越さず、汽車で富山の方から回って行ったそうですが
不器用な私は祖母の血はあまり引いておらず、それでも
パッチワークで巾着袋を作ってあげた時は、とても喜んでくれました
右は子供達が小さい頃作ったバッグです


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へそくりメロンパン

ご夫婦揃って糖尿病でおかかりの押取夫妻(仮名)は、毎月一緒にいらっしゃって
頭を寄せ合いながら、お互いの糖尿病手帳を仲良く覗き込んでおられます

夫「わしらこうやってひと月に一度検査して貰うと、安心するな」  えへ4
妻「今回は二人して、インスリンの出ている量も調べて貰ったんですよ、ほら」

これは、インスリンの分泌量を診る 『CPR VOR』 という検査ですね
基準範囲は0.9~2.8ng/mlで、奥様は3.0、ご主人は1.0ですね

妻「私はインスリンの出過ぎって言われました、お父さんは少な目だって」
インスリンが出過ぎると、低血糖になるまいと体が踏ん張ってインスリンに対し
鈍感な体質
になり、やがてインスリン抵抗性になります

妻「私が一日一回のんでいるアクトスというお薬は、サボっているインスリンの
お尻を叩いて働く気にさせる、インスリン抵抗性改善薬ですもんね」
  えへ3
奥様はアクトスがよく効いて、糖尿病コントロールが良好に保たれていますね

Ⅱ型糖尿病の二大原因はインスリン分泌不全インスリン抵抗性
人によりその二つの原因が、2:8とか7:3とか様々な割合で混じっています
どうやら、奥様の方は抵抗性が強く、ご主人は分泌不全が強いようですね

夫「分泌の良くない場合は食事のたびに一日三回も薬のまないとダメなのか?」  冷汗1
ご主人のセイブルというお薬は、毎食前にのむことで、食事の吸収を遅らせて
ゆっくり遅れ気味に出てくるご自分のインスリンと血糖のヤマを合わせるお薬です
どちらのお薬が強いとかではなく、病気の原因により効くお薬が違うのです

妻「二人で温泉旅行に行った時、お父さんがお薬忘れてきたので
アクトスを貸してあげてもいいわよ、って言ったんですが、断られました」

たとえご夫婦でも、お薬をあげたり貰ったりするのは、非常に危険です

妻「夫婦で毎日同じ物食べてるのに、どうしてこんなに体型が違うんですかね  汗5
私はこの通り太っていて、いつも先生に『あなたは痩せたら治る』と言われますし
お父さんは昔っから痩せの大食いで、片時もじっとしてられないたちなんです」

インスリン抵抗性は腹部の内臓脂肪と密接な関連性がありますので、お腹まわりが
男性で85㎝、女性で90㎝、以上あるかどうかが一つの目安とされています

夫「夫婦で同じ物食べてるって言うけど、母さんは『甘いものは別腹』とかって
ご飯の後いつも何か食べてるもんな、母さんのお腹にはそれが詰まってるんだよ」
妻「あら、そんなことはありませんわよ ブー1   私達はありとあらゆる検査をして
貰うのが好きだから、インスリン抵抗性の検査も受けたような気がするわ」


インスリン抵抗性を正確に調べる試験はグルコース・クランプ法ですが
長時間体を拘束されますので一般的でなく、それに代わる簡単な指標として
空腹時血糖値(mg/dl)と空腹時インスリン(μU/ml)を掛けたものを
405で割って算出する、インスリン抵抗性指数(HOMA-R)があります

夫「今迄の検査結果は全部このクリアファイルにあるから、探してくれる?」
では拝見させて頂きますが、この中にはそういう検査値は見当たりませんね
でも、コレステロール検査からもある程度はインスリン抵抗性が推し量れますよ

妻「コレステロールなら偶然、先々月測って貰ったわよね、お父さん」  スマイル
インスリン抵抗性が強いと、中性脂肪が高くなり、善玉コレステロールの
HDLが低くなる傾向があります、先々月の検査値はこれですね

奥様  : LDL 150、 HDL 50、 中性脂肪 200
ご主人 : LDL 110、 HDL 80、 中性脂肪 50

LDLは危険因子の数によって基準範囲が100~160と幅がありますが
HDLは40以上、中性脂肪は150未満が基準とされています

妻「やはり私は、コレステロール値から見てもインスリン抵抗性だわね」  汗  
最近LDL/HDL比も重要とされ、1.5以下だと安全域
2倍以上だと動脈硬化が進みやすく、心筋梗塞にもなりやすいといわれます
ご主人は 110/80=1.4、奥様は 150/50=3.0となりますね

妻「心筋梗塞ですって大変! 驚き1   LDL/HDL比ってどうしたら良くなるんですか?」
LDL/HDL比の悪化は脂肪が原因ですので体重を減らせば治るとされています

夫「母さんは何でも『痩せたら治る』んだな、そんな事だろうと思ってわしが
気を利かして、母さんの隠してるメロンパンを時々食べて減らしてあげてたんだよ」  えへ5
妻「最近よくパンが無くなってると思ったら、お父さんが犯人だったのね?」
  驚き1
  


   ミートパイ  野菜入りエビチリ  ナスのミートグラタン

アラフォー世代にならえば、二十歳前後の人は 『アラトウェ』 っていうんですかね?
その娘達によると、実生活が忙しくなって、ネットでブログやMixiの更新が
出来なくなることを 『リア充』=リアル生活が充実している と言うそうですが
ただ単に家事が忙しいだけなのは何と呼べばいいんでしょうか?


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ブドウ糖を捨てるなんて勿体ない?

「今回のHbA1cは6.5%、空腹時血糖は110か、糖尿病戦線異状なしだな」  えへ4
と糖尿病歴35年のベテラン 一病速斎さん(仮名、77歳)は、糖尿病手帳を
見ながらおっしゃいました  「HbA1cってごまかしがきかないね
血糖値の方は一週間前から食事と運動を頑張れば何とか下げられるけど」


HbA1cは過去1~2ヶ月間の血糖の移り変わりを反映していますのでね
「全てをお見通しの数字だよね、昔はこんなに正確に解る検査は無かったよ
僕の発病当時の1974年頃は血糖を測る設備が整っている病院は少なかった
検診で尿糖が見つかって、産業医に糖尿病ですっていわれたんだよ」


今では自宅でも血糖を測定できる時代ですから、隔世の感がありますね
「もっと昔、水洗トイレが普及する前迄は、汲み取り屋さんに糖尿病を見つけて
もらった人も大勢いたよ」
  昔はそんなことも結構あったようですね

「最初は医者からもらった薬をのむのが、おっかなくってさ~  汗
腎性糖尿なのに、糖尿の薬のんで救急車で運ばれ入院した人がいたのでね」

血糖が高くなくても尿に糖が下りてしまう特異体質を腎性糖尿といい
治療する必要はないのですが、尿糖だけで糖尿病と診断していた時代は間違って
血糖を下げるお薬をのまされ、低血糖を起こすということもあったようですね

「本当に恐いのは高血糖なんだものね、その結果として尿にも糖が下りているだけで  スマイル
僕が昔の名残で、尿糖試験紙の結果ばっかり気にしていたら、医者にそう言われたよ
病名も『高血糖症』と変えた方がいいんじゃないかという意見もあるそうだね」

その方が余程、本来の病態をあらわしていますよね

「いつの頃からか、病院で血糖を測ってもらえるのが当たり前になってたね」
80年代頃には、血糖自動測定器が開業医にも普及していったようですね
「朝ごはん食べずに行って測り、120以下だとまあ安心していたなぁ」  えへ5
空腹時血糖だけで糖尿病のコントロールを見ていた時代もあったようですね

「糖尿になって10年以上もたった頃、病院で医者に『今回からHbA1cという
検査値で糖尿病の状態が良いか悪いかを調べます。 体温と同じで、6度なら平熱
高くなるにつれて良くない状態と考えてください』と説明された」

HbA1cは酸素を運ぶヘモグロビンに糖が結びついて離れなくなってしまう現象
上手く利用して、血糖値の推移を把握できるようにした画期的な検査指標です

「糖尿病治療も日進月歩だね、今じゃ腎性糖尿に薬のませる医者はいないだろう」
現在では、腎性糖尿の特異体質の原因までも解明されています
それは、元々、腎臓で糖を再吸収しているSGLT2というものの働きが悪くて
糖を再吸収しそこなうので、尿中に糖がでてしまうということらしいのです

「腎臓は糖を再吸収しているんだね、初めて知ったよ」  汗5
腎臓は勿体ない精神で出来た臓器でして、一旦体内から大量の水分を濾過した後
毒になるような成分だけを捨て、まだ使えそうな成分は再吸収して体内に戻して
重要な栄養分が体外に逃げ過ぎないように働いています

「うちの奥さんにそっくりだね、女の人ってよく奇麗な包装紙とかとっとくよね」  えへ3
腎臓にしてみれば、糖分は捨てるには勿体ないものにあたるらしくて、一旦外に
出した糖を、SGLT2という機構を使ってまたせっせと再吸収しているのです

「確かに、糖分はエネルギー源だから、低血糖になるとフラフラするよ」  うへー
そこに目をつけて、今不思議な糖尿病のお薬が開発されているんですよ 
このSGLT2を敢えて邪魔することで、尿中に糖を出させるお薬なんです

「ええっ?! そんなことしたら尿糖試験紙が真っ黒になっちゃうよ?」  驚き1 
糖尿病の検査項目の一つである尿糖は増えますが、肝腎の血糖は下げられるのです

「つまり、尿糖を増やす代わりに、血糖が減るって事? わざと腎性糖尿の状態
にするのか~ 驚き1 考えてみれば、尿の中に糖が増えたからって別に痛くも痒くもないし
今は水洗だから、汲み取り屋さんをびっくりさせる心配もない訳なんだ」


まだマウスでの実験段階ですが、正常血糖値の時はSGLT2の一部しか
働いていないのに、高血糖になるとSGLT2がフル稼働していますので
SGLT2阻害剤を適量使えば、低血糖を起こさずに正常血糖に出来るようです
「なるほどね、多過ぎる糖は尿の中に捨てればよかったんだ、糖尿病患者には
不吉な兆候である尿糖が、治療の成果だなんて、コペルニクス的発想の転換だね」
  スマイル2

(参考) 京都第一科学(現アークレイ)の沿革より
     1970年 簡易血糖測定器・アイトーン 開発・・・高価で普及しなかった
     1976年 血糖測定システム・グルコライザー 開発
     1981年 世界初のグリコヘモグロビン自動分画測定装置 開発
     1991年 簡易血糖自己測定システム・グルコカード 開発


リボン    私もリボンは捨てられずにとってあります

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プロフィール

フロル

Author:フロル
調剤薬局で働く
薬剤師です

興味のあることは
(昔)パッチワーク
   お菓子作り
   ベランダ・ガーデニング
(現在)糖尿病
    手料理
    パン屋さん

 2014年~ 多肉植物
 在宅を細々始めました

自分の勉強の為にブログを書いています

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エコライフ

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