ベンゾは別腹

~薬局でありそうな風景について架空の会話形式で説明しています~





降圧剤のミカルディス、糖尿病薬のオングリザ、尿酸降下薬のフェブリク、等のお薬をのんで
いらっしゃる 鋤田 勉蔵(すきだべんぞう)さんは、中々痩せられずに困っているそうです

「とうとう中性脂肪を下げる薬迄のむ事になったよ~これ以上薬が増えるのだけは避けたくて  汗
必死で抵抗して来たんだけど、数値が300から下がらないもんだから先生も業を煮やしてね」

今回、中性脂肪降下薬のリピディルというお薬が加わっていますね

「僕は太っていて、メタボリック症候群が原因で様々な数値が高くなっているだけなので  かおまる
痩せさえすれば薬は要ら無くなるかも知れないと励まされて、頑張って来たのになぁ・・・」

血糖も尿酸も脂肪も生きて行くのに必要な成分ですので、適切な血中濃度なら良いのですが
多過ぎると、過ぎたるは及ばざるが如しで、体に害を及ぼしてしまいます

「でも薬に頼って下げるのは、負け犬みたいで嫌なんだ、自力で克服したいんだよ!」  かおまる
確かにお薬なんかに頼らずに、血圧、HbA1c、尿酸値等の検査値が基準範囲に保てたら
一番良いのでしょうが、次に良いのはお薬をのんで、基準範囲内に保てる事です
服薬を拒否して、脳や心臓の梗塞性疾患を引き起こしてしまっては元も子も有りませんからね

「だけど薬って所詮体には異物だから、のみ過ぎると肝臓に良くないって言うじゃない?」  ブー1
薬物投与により肝臓や腎臓へ負担がかかるのは事実ですが、定期的に肝や腎の機能を検査して
頂いていますし、万一肝や腎の機能が落ちて来ますと疲労感等の自覚症状も出て来ると思います
それに先生が鋤田さんのお体を気遣って、今回逆に減らされたお薬も2剤程ありますしね

「先生が気遣ったんじゃなくて、10月から精神科系の薬が制限されるようになったからだよ!」  泣き1
成程そのせいだったんですか、道理で、今迄不整脈の為にのんでらしたリーゼというお薬と
マイスリー、ベンザリン、ロゼレム、と3種類出ていた睡眠薬の中でベンザリンが出ていません

「酷い話だよ、病気の人間から薬を取り上げるなんて、だから今の政府は支持率落ちるんだ!」  かおまる
ですが、リーゼやベンザリンも体には異物ですから少しでも減らした方が良いんじゃないですか?

「何言ってるんだ! リーゼやベンザリンが肝臓に障る訳無いだろう、むしろ良い作用しかないよ」  かおまる
それでも、この度、睡眠薬や抗不安薬は各2剤迄しか出せない事になりましたので仕方有りませんね
鋤田さんは他にも、抗不安薬に分類されるデパスとソラナックスをのんでいらっしゃいますのでね

「デパスは最初、肩コリで整形外科から出して貰った薬だけど、肩コリ程度の事で整形に通うのも  かおまる
面倒なので、こっちの先生で出してくれる様に頼んだら、快く出してくれるようになったんだよね」
デパスはチエノジアゼピン系と言われる抗不安薬ですが、筋弛緩作用も有ります

「ソラナックスは以前、パニック障害になった時に精神科から貰っていたんだけど、その先生が  かおまる
廃業したので、新しい精神科医を探す迄の一時凌ぎに、こっちの先生に頼んで出して貰ってた」

ですがその後も、なし崩し的にず~っとこちらで処方して貰っていらっしゃいますよね?

「それを言われると面目無い!  かおまる   だが、精神科医でウマの合う先生を探すの大変なんだよ
それに、ソラナックスさえのんでいれば、パニック障害も起きないから別に良いと思ってさ~」

不整脈薬としてのんでおられたリーゼですが、これも抗不安薬で、自律神経調節作用こそあります
が、心筋の異常な電気信号を抑える効果は無く、不整脈による恐怖心を無くすだけのお薬です

「先生もリーゼは本物の不整脈薬じゃないけど、僕の不整脈は大した事ないからと言ってた」  かおまる
生命に関わらない不整脈は治療の必要がないので、リーゼは削除になったのでしょうね
次に睡眠薬の件ですが、以前はマイスリー1剤だけでよく眠れるとおっしゃっていましたよね?

「でも年齢的に、夜中トイレに毎晩起きるようになったら、その後寝付けなくなってさ~」  うへー
マイスリーは睡眠薬の中でも超短時間型のお薬で、寝入りばなは良くしますが、途中覚醒には
効きません
ので、作用持続の比較的長い中間型のベンザリンが、いつの頃からか加わりましたね

「それで、夜中トイレに起きても、その後又ぐっすり朝まで眠れるようになったんだよ」  かおまる
ですが、一度夜中に転倒されて、やはり睡眠薬が強過ぎるという事になり、体内時計を整えて
自然な睡眠に誘う、ロゼレムというマイルドな睡眠薬
に切り替えようとした時期がありましたね

「マイスリーとロゼレムとか、ベンザリンとロゼレムとか、色々試行錯誤の末、やはりロゼレム  えへ3  
じゃ効かないという結論になり、だがロゼレムも手離すには惜しいので3つ共のんでいたんだ」

今回の、睡眠薬は2剤迄、という改訂に従って、ベンザリンが削除されました

「2つしかのめないなら、弱いロゼレムを止めたいんだけど、ベンザリンは抗不安薬のデパスや  冷汗4
ソラナックスと同じベンゾジアゼピン系という系統の薬なので、作用が被るんだとさ」

ベンゾジアゼピン(BZP)系のお薬が結合するBZP受容体は、脳内の抑制性神経伝達物質
であるγ‐アミノ酪酸、別名GABAの受容体と同一細胞膜上にあり、BZP系薬物が
BZP受容体にくっつくと、それに刺激を受けてGABAがGABA受容体にくっつき易くなり
結果的に、眠りを催し、不安感を抑え、筋肉を弛緩させ、痙攣を抑えたり等の効果が現れます

「先生もベンザリンはてんかんにも効くと言ってたが、痙攣も抑えたりするんだねぇ」  かおまる
GABA受容体にはα1、α2、α3、α5があり、BZP受容体にはω1、ω2がありますが
ω1受容体がα1受容体に対応し、ω2がα2、α3、α5に対応していると言われています
難しい話で恐縮ですが、現在発売されているBZP系薬物は殆ど、ω1受容体に作用して
GABAのα1作用を増強するタイプで、このα1作用は鎮静や抗痙攣作用は優れていますが
前向性健忘や薬に対する依存性等、困った副作用も起き易くする事が分って来たのです

「カミさんが『あなた時々、夜中起きて冷蔵庫の物を食べている』などと難癖つけてきて  冷汗1
『痩せて薬を減らすんだ!と思って食事療法頑張ってるのに、断じてそんな事は無い!』
と良く夫婦喧嘩するんだけど、あれがもしかしてその、前向性健忘って副作用なのか?」

その可能性はありますね~鋤田さんは、リーゼ、デパス、ソラナックス、ベンザリン
マイスリー
5種類ものBZP系薬物をのんでおいででしたからね~

「だけどさっき、デパスはチエノジアゼピン系と言ったし、確かマイスリーは、それ迄のんでいた  かおまる
ハルシオンよりも弱い、ベンゾジアゼピン系じゃない薬だと言われて安心してのんでたのに」

非BZP系薬物でも、BZP受容体に作用して働くので、結局はα1作用が出て同じ事です
BZP系作動薬は、心の松葉杖の様なお薬で、精神的に辛い時に期間限定で使う分には
良く効くし、優れた薬なのですが、治ってからも漫然と頼り続けるべきでは無いと思います

「成程ね~骨折が治ってからもずっと松葉杖ついてる人なんていないものね~  スマイル2
先生も、デパスやソラナックスも、体調を見ながら徐々に減らして行けると良いねと言ってた
それに、副作用の少ない睡眠薬が発売されるからそれを試してみても良いしねって」

オレキシンという受容体に作用して、覚醒中枢を抑制する事で睡眠を促す、今迄には無かった
タイプの睡眠薬が承認されたそうですね





(参考)
★「ベンゾジアゼピン系薬物の降下と副作用の分子基盤:GABA(A)受容体の
サブタイプと薬理作用     吉見 陽 、山田 清文   (精神経誌2012)
★向精神薬多剤投与規制 現場を無視した改定に待つものは  富士見市  里村 淳
★他に、精神科医のブログ(2件ほど)




α1活性の無い、α2、α3、α5選択的BZP系薬依存性を生じないそうですが
α1活性が主に鎮静、抗痙攣作用と関係している為、α2、α3、α5選択的BZP系薬だと
期待される薬理作用が有るかどうかが問題だそうです

BZP系離脱プログラムとして、モーズレイのジアゼパム換算というやり方があり
エチゾラム等の半減期の短い薬は依存性がきつい為、まずは半減期の長い
ジアゼパム(セルシン・ホリゾン)やロフラゼフ(メイラックス)に置換してから
又、睡眠薬のBZP系の場合は、ドラゾドン(レスリン)に置換してから
先にそういう止め易い薬に移行した後、徐々に完全離脱を進めていくそうです

日本人はBZP大好き国民で、BZP処方件数で世界でダントツ1位
世界で生産されるBZP薬は殆ど日本が吸収してしまっていて
日本では、医師も患者さんにせがまれると中々ダメと言えない医療分化があり
医師と患者さんとで手を取り合ってBZP依存を作っている様な状況なのだそうです
日本人の几帳面な国民性が、精神的脆さと関係してるのでしょうか?

以前のエントリにも書きましたが、私の親族にもデパスやリーゼをのんでいる方々があります
70~80歳代なので、もう仕方がないかなと思いますが
緩和精神安定薬などと呼ばれ、いかにも弱くて害がない薬の様に扱われて来たのでしょう
ここ何年か前からは依存性が問題視されている様ですが
BZP薬は、期間限定的にもしくは頓用として使うならば、とても良い薬なのだそうです

何科の門前に行ってもデパスは必ずあるので、てっきり、世界中で使われている薬だと
思い込んでいましたが、意外と日本・韓国等、承認されている国の方が少ない様で驚きました
欧米諸国では未承認の国が多いので、海外旅行には持って行かない方が無難という説もあり
逆に、フルニトラゼパム(ロヒプノール)はアメリカでは持ち込み禁止となっています

抗不安薬、睡眠薬はそれぞれ2剤までで
抗うつ剤、抗精神病薬(非定型抗精神病薬も含む)はそれぞれ3剤まで
降圧薬として使われるレセルピンも抗精神病薬としてカウントされるようです
リボトリールは抗てんかん薬でセーフだけど、ベンザリンは睡眠剤となったそうです
遠足の時の「バナナはおやつに含まれますか?」を思い出してしまいました





      11月3日の実家の有る高山線沿線の紅葉  今頃はもっと紅葉してるかな~
     高山線紅葉2   高山線紅葉1


          こちらは多肉植物の紅葉  まだまだこれからですね~
多肉11241   多肉11242
多肉11243   多肉11244

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ボケも自己責任

~薬局でありそうな風景について架空の会話形式で説明しています~





糖尿病の 木瓜 拓内(ぼけたくない)さんは、基礎と追加の二種類のインスリンを打ち
インスリン抵抗性改善薬のアクトスと、二種類の降圧薬をのんでいらっしゃいます

「数年前、海外のインスリン吸入薬が、日本にも上陸すると聞いて楽しみに待ってたのに  うへー
直前でポシャった事があるけど、又、新しい吸入インスリンが出たって言うじゃない?」

2006年にファイザーが発売したエクスベラというインスリン吸入薬は、使い勝手や
コスパが悪く
、又喫煙歴の有る人の肺癌リスクが上昇するなどの副作用の問題もあり
日本では承認されませんでしたが、今年又新たな吸入剤がFDAで承認された様ですね

「今度こそ幻の吸入インスリンで終わらず、日本でも販売に漕ぎつけられるかな?」  かおまる 
どうでしょうね~今回のは、デバイス的にかなり小さくなり、取扱い易くなっていますが
やはり喫煙歴の有る人や、喘息や気管支炎や肺気腫などの持病がある人は使えない様ですね

「以前のはネットで画像を見たけど確かにデカかったね~でも、これだけ医学が進歩してる  かおまる
んだから、もうそろそろ、注射の痛みから解放されてもよさそうな気がするんだけど・・・」

同じ様にホルモンが不足する病気でも、甲状腺ホルモンでしたら経口剤で済みますものね~
インスリン内服薬の開発も進んでいますから、希望を捨てず待ってらしたら良いじゃないですか

「インスリンは記憶力を高めるそうで、こないだテレビで、インスリン吸入がアルツハイマーに  かおまる
効くと言ってたけど、糖尿病でも無い人がインスリン吸入しても低血糖にならないのかね?」

アルツハイマー病(AD)や認知機能低下を抑制するのは、鼻吸入のインスリンですので
インスリンは鼻静脈から脳に移行して、末梢にはほとんど行かず、血糖値には影響しません

「糖尿病より先に、認知症でインスリン吸入が承認されちゃったりしたら、口惜しいなぁ」  泣き1
ADの人は、末梢では高インスリン血症脳内ではインスリン不足と言われています
インスリンは、脳では記憶を助け、又ADの原因であるβ アミロイド(Aβ)の蓄積を
防ぐ
働きがあり、逆に末梢での高インスリン血症はインスリン抵抗性を介して
炎症性サイトカインという悪い物質を産生し、脳の神経を傷めると言われています

「糖尿病の人は、アルツハイマーや認知症にも気をつけた方が良い、と聞いた事がある」  かおまる 
糖尿病があると、ADや脳血管性認知症(VD)になるリスクが2~3倍高まるそうです
高血糖により血管が傷つくので、昔から糖尿病の人はVDになり易いと言われて来ましたが
インスリン抵抗性がADを促進する事も判明したので、どちらにも注意が必要なのです

「インスリン注射している人は、そのうちインスリンを、肺と鼻と両方から吸入するように  かおまる
なるのかもね~でもインスリンを鼻吸入したら、鼻の癌になる危険性があるんじゃない?」

確かにインスリンには細胞増殖作用がありますので、肺や鼻からの吸入など、局所的用法で
反復投与していると、その部位の癌を誘発するのではないか、という恐れは付いて回りますね

「僕の使ってる基礎インスリンのランタスが、癌になり易いって脅かされた事もあるし  冷汗2
アクトスでも膀胱癌になる恐れがあるというんで、時々尿検査されるんだよね」

残念ながら糖尿病そのものが発癌リスクを高めますので、データ上糖尿病治療薬で発癌リスク
が高まったとしても、糖尿病のコントロールが悪いせいなのかも知れず、判別が難しい所です

「糖尿病だけでも厄介なのに、癌やボケの危険性も高くなるなんて全くヒドイ病気だよ」  ブー1
現代の様な超高齢化社会では、糖尿病で無くても半数の人がADや認知症になるそうですよ

「今はボケられる迄長生き出来る様になったという事か、昔の人はボケる前に死んでたんだ」  かおまる
昭和30年の平均寿命が65歳で、平成20年で83歳ですから、昔と比べてほぼ20年長生き
になった分は、認知症や癌や骨粗鬆症や梗塞性疾患等の、加齢による疾患は増える一方です

「僕の爺様は65歳で死ぬ迄帳簿つけてたけど、今88歳のオヤジはボケちゃってるもんね」  かおまる
アメリカの修道女(ナン)を対象として行われた『ナン・スタディ』で、高度なAD病変が
あったにもかかわらず、最期まで認知機能が衰えなかった症例が報告された事により
現在では、Aβ蓄積などで脳の一部が障害を受けても、それを補う予備能力を上手く発動
させれば、認知機能を保持する事も充分可能であるという共通認識が広まっています

「オヤジもディサービスに行った日は、一時的に顔つきや言動がシッカリするんだが  かおまる
どうやらボケ防止に良いパズルやドリルを解いたり、体操などをして来るらしい」

認知機能をアップする様々なプログラムも考案されていますが、本人が自覚を持って
趣味を持ち、運動を心がけ、前向きに生きる等の努力をするだけでも、認知症は防げるのです

「ボケちゃえば何も分からないんだから幸せだとも言うけど、やっぱりボケるのは嫌だよ」  かおまる
朗報なのは、アクトスの様なチアゾリジン系のお薬は、インスリン抵抗性を改善して脳神経の
炎症を抑えると共に、脳でのAβの蓄積を抑える効果もあると報告されています

「インスリン抵抗性がボケの原因なら、アクトスがボケに効くのは道理だよね」  えへ5
認知症を食い止めるには、高血圧を是正して、脳の血流を良くする事も有効ですが
どんなに良い降圧薬をのんでいても、脳内に入って行かないお薬では意味がありません

「前にノルバスクのんでたけど、脳にはあまり効かないので、他のに変えたんだよ」 スマイル2 
ノルバスクはカルシウム拮抗薬と呼ばれる系統のお薬ですが、脳内移行性が高くないので
同系統の中で脳血液関門を通過し易いニバジールというお薬に変わっていますし、もう一つ
出ているアンジオテンシンⅡ受容体拮抗薬(ARB)という系統のミカルディス
同系統の中では脳内移行性が高く、さらには若干アクトスと似た作用も併せ持っています

「オヤジは認知症の薬のんでるけど、それは認知症になってからのむ薬なんだって」  汗5
アリセプトには認知症改善作用迄は無く、進行抑制効果しかありませんので、本来は
認知症発症以前にのむべきなのでしょうが、保険適応上発症していないと処方されません

「アクトスとか降圧薬とかで、ボケ防止の為の最高の布陣を敷いて貰ってるから、後は  かおまる   
自分で頑張るしかないね~科学の発達でボケの原因が解明された事で、ボケ防止策も分り
それを実行するかしないかは本人次第だから、ボケも自己責任と言われる時代が来るかも」

レビー小体型やピッグ病等の特殊な認知症以外は、ある程度自助努力で防げるかも知れませんね





今回FDAで承認された吸入インスリン Afezza(アフレッザ)
エクスベラと同じく、速効型インスリンの代わりに使用されるそうです

昭和30年の平均余命、0歳時男性63.60歳、女性67.75歳
平成20年の平均余命、0歳時男性79.29歳、女性86.05歳
私の祖母は昭和30年代に63歳で亡くなりましたが、当時としては普通だったんですね

脳内移行性の少ないアムロジピンと比較して、脳血液関門を通過し易いニルバジピンでは
有意にAD発症を抑えたという、ヒトでの報告があります

ADリスクファクターの有る人を対象に、アクトスの少量投与がAD発症抑制効果
あるのではないかという試験が始まっているそうです


(参考)
「NilvadipineとPPARγアゴニストの併用により
認知機能や脳血流量が改善した早期アルツハイマー病の一例」  佐藤友彦他  日老医誌
「糖尿病合併症としてのアルツハイマー病」  横野浩一  老年医学の展望








 お盆は主人の実家の京都でした
 京都20141  京都20146


 深山幽谷の様な佇まいのお寺に行きました
 京都20142  京都20143


 涼しくて良かったです    苔むすのには何年もかかると言いますね
 京都20144  京都20145


 名の有る方々のお墓所が沢山あるらしく
 確かにこんな所で埋葬されたい様な、静かな所でした
 20147京都



 多肉植物も順調に? 増殖中~      バラ咲きエケベリアが綺麗
 多肉増殖3  多肉増殖2




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ストーカーのような薬

~薬局でありそうな風景について架空の会話形式で説明しています~





「私が今のんでいるお薬は、純粋なうつ病の薬で間違いないんですよね?」  かおまる
達 歓紗(たつかんさ)さんがのんでいらっしゃるサインバルタというお薬は
SNRIと呼ばれる種類のうつ病のお薬ですが、何かご不明な点でもありますか?

「うつ病が重いと統合失調症のお薬をのむ場合もあるので、気になるんです」  かおまる 
統合失調症のお薬がうつ病にも使われるという話は、決して珍しくありませんよ
現に、エビリファイという統合失調症のお薬が今年の6月に、効能追加でうつ病にも
効くと正式に認められました
が、それ迄も適応外で使われていた位ですからね

「そのお薬なら私も、産後うつが中々治らなくて難渋していた一年前、ドパミンを増やして  かおまる 
やる気スイッチを押す薬だからと勧められましたが、統合失調症のお薬と聞いたので」

ドパミンモノアミンと呼ばれる脳内の神経伝達物質の一種で、報酬系神経、つまり
欲求が満たされて快感が得られる時の神経系に働きますので、前向きな気持ちにします

「でもその作用が行き過ぎると、精神病になる恐れもあるんでしょ?」  ブー1
確かに、ドパミン作用も過剰になると陽性症状の幻覚や妄想などを引き起こしますが
エビリファイは、ドパミンが過剰な場合は抑制し、逆に低下している場合は刺激する
という便利な薬剤で、ドパミン・システム・スタビライザーと呼ばれています

「つまり、ドパミンが丁度良い具合に働くように調節するお薬ということですか?」  かおまる  
そうなんです、従来には無かったタイプのお薬で、とても重宝するので高い評価を得て
欧米各国から様々な賞を贈られ、日本でも今年の5月に恩賜発明賞を頂いています

「お薬にも賞なんてあるんですね、私も断らずに素直にのめば良かったかしら」  かおまる
エビリファイは、一般的なうつ病薬をのんでも完治しない難治性の時に上乗せして使う
お薬で、サインバルタで安定している場合には、敢えてのむ必要は無いですよ

「今でこそ安定していますが、産後うつになった時は重症で、それも元々うつ体質  冷汗4
だから、産後はすごく気を付けていたのになっちゃったので、ガッカリしました」

薬歴によると十年前に初めて、デプロメールといううつ病のお薬をのまれていますね

「デプロメールは良く効いたんですが、持病の腰痛が出て整形にかかった時に  うへー  
鎮痛剤とデプロメールの相性が悪かったらしく、フラフラになってしまって」

それは、鎮痛剤と一緒に処方されたテルネリンという筋弛緩薬との相互作用だと思います
デプロメールはテルネリンの代謝酵素を邪魔しますので、一緒にのむとテルネリンの
最高血中濃度が12倍AUC(血中濃度曲線下面積)が33倍にもなると言われており
テルネリンの血圧低下の副作用が強く現れて、収縮期血圧が80位に迄下がるそうです

「腰痛持ちで時々鎮痛剤のお世話になるのは避けられないので、うつ病薬を変えたの」  かおまる 
その次は、デプロメールと同じSSRIに属するパキシルというお薬になりましたね
SSRIとは選択的セロトニン再取り込み阻害薬の略で、脳内のセロトニンを増やします
一方、現在服用中のサインバルタは、セロトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害薬
略してSNRIと言い、セロトニンとノルアドレナリンの両方を増やします

「うつ病は、脳内のセロトニンが減ってなる病気ですものね」  かおまる   
正確には、うつ病はセロトニンのみならず、ノルアドレナリンやドパミンなどの脳内の
モノアミンという神経伝達物質の作用不足が全て関わっていると言われています

「パキシルに変わって、症状はデプロメールの時より楽になった気がしました」  えへ4  
パキシルはSSRIの中ではセロトニン受容体への結合力が強く、又、ノルアドレナリン
受容体にも若干結合して再取り込みを阻害
するのでSNRI的な働きもあります

「パキシルのおかげで合コンにも行けるようになって、今の主人とも巡り会えました」  スマイル2
恋愛する事でもセロトニンは増えるみたいですね

「でも、パキシルの恐さはお薬をやめる時に実感しました! 冷汗2  もう症状はないし
結婚も控えてるから、パキシルを徐々に減らして行こうとしたら、感電したみたいに
ビリビリしたり、頭を振るとシャンシャン耳鳴りがしたりして、怖くなってしまって」

パキシルは自らの代謝酵素を自身で阻害する為分解され難く、投与量を倍にすると
血中濃度は4倍になるという具合に、服用量に対し血中濃度が二次関数的に増加する
と言われ、その分服用量を少し減らしただけでも血中濃度がガクンと落ちて
離脱症状が強く出てしまうという欠点があり、やめ難いお薬として悪名高いようですね

「運良くパキシル5mgという小さな粒のお薬が発売されたので、何とかそれで階段状に  かおまる
5mgずつ減らして行って、今度はジェイゾロフトというマイルドなお薬に乗り換えたの」

今は、離脱症状や吐き気などの副作用軽減目的でパキシル徐放剤も出ています
ジェイゾロフトでしたら、パキシルの様に強くない代わりに、離脱症状も少ないです

「パキシルって、まるでストーカーみたいで、すんなり別れてくれないんですね」  かおまる
結婚準備が忙しくなると、ジェイゾロフトものみ忘れる程でしたよね

「結婚してからは精神的に安定して、一切うつ病薬をのまずに済んでいたんですけどね」  かおまる  
去年数年振りにうつ病を発症していらした時は、ジェイゾロフトが中々効かず
翌月サインバルタに変わり、その後、サインバルタとレメロンの併用になりましたね

「カリフォルニアロケット燃料という治療法で、持ち上げ効果が高いのだそうです」  かおまる  
ノルアドレナリン・セロトニン作動性抗うつ薬、略してNaSSAと呼ばれるレメロンは
モノアミン再取り込み阻害作用は無いのですが、アドレナリンα2受容体遮断作用により
ノルアドレナリンとセロトニンの活性を高めるので、サインバルタと併用すると
片やモノアミンを増やし、片やその再取り込みを抑え、又両方共間接的ドパミン増加
作用も持ち、三つのアミンを全て活性化して、ロケットの様に持ち上げてくれるのです

「ロケット療法が効いて、その二剤になってから一週間程で随分楽になりました  スマイル  
でも、強い薬はパキシルで懲りていたので、レメロンは二ヶ月でやめたんです」

ロケットが無事打ち上がったところで、レメロンだけ切り離したんですね
レメロンは、効果発現は早いが、段々効かなくなる、つまり腰折れし易いと言われます

「レメロンはよく眠れて良いんですが、体重がすごく増えちゃうのも嫌だったんです」  かおまる  
レメロンによる眠気は強烈ですが、ノンレム睡眠を増やすので睡眠の質も良くなる様です
又、体重増加の方は、サインバルタによる食欲不振で打ち消される事もあります

「産後太りも解消したいので、今はサインバルタだけで丁度いい感じ  えへ5
それに、サインバルタって痛みにも効くみたいで、最近腰痛も起きてないんです」

サインバルタは、痛みを抑える下行性疼痛抑制神経にも作用し、神経痛にも有効です
さらに、若干ドパミンも増やすので、一応三つのモノアミンを全て活性化します

「うつ病の薬ってのみ始めて二週間位たたないと効かないのが、じれったいですね」  汗  
神経伝達機構には、伝達物質が多いと、受容体がそれを感知して伝達物質の量を
減らすというネガティブ・フィードバック作用がありますので、うつ病の薬をのんで
セロトニンが増えても、すぐには効かないのですが、服用し続ける事により
受容体の感受性が低下して、脱感作を起こしフィードバック抑制がはずれるのです

「つまりその、脱感作を起こす迄に二週間かかるのですね」  汗5  
受容体の数も状況に応じて変化するものでして、伝達物質が多い時は受容体が少なくても
信号が伝わるので受容体数は減少し、逆に伝達物質が少ないと受容体数は増加します
うつ病ではセロトニン受容体が増加していますので、うつ病薬をのんでセロトニンが
多い状態を継続する事で、受容体が健康状態に迄減少する事が治療のゴールとなります

「自覚症状が無くなっても、しばらくは服薬を続けるのはそういう理由なんですね」  かおまる  
セロトニンはすぐ増えるけど、受容体が減少するのに数ヶ月かかるそうです







(参考)各メーカーHP、精神科医のブログ、うつ病患者さんのブログ



『エビリファイの大うつ病補助療法』の勉強会に参加しました

うつ病治療に有効な電気痙攣療法(ECT)の作用機序が解明されたとの事でした
それはつまり、ECT治療で、ドパミン放出とD2受容体刺激が促進されたことにより
後シナプスのD2受容体がダウンレギュレーションした為であるという結論でした

この事により、うつ病へのドパミンの関与が証明されたので、エビリファイが
うつ病に効く理由が解明された、という内容でした

『受容体のダウンレギュレーションが治癒』という意味がよく理解出来なかった
ので、今回ちょっと勉強してみました

グラクソのHPには『受容体のダウンレギュレーションが抗うつ効果発現の
メカニズムとの説もあるが、SSRIの投与により受容体の数は変化しない
との報告もあり、真のメカニズムは現在解明されていない』とありました

この辺りはまだ、論争の余地が有るのかも知れません

『モノアミン仮説』がそもそも仮説なので、現在のうつ病治療は仮説に基づいた
空中楼閣のようなものだと言われる専門医もありました




今回は抗うつ薬の立ち位置が少し見えてきた気がします

パロキセチンのシャンビリって有名なんですね、よく効くのがかえってアダとなり

フルボキサミンとセルトラリンは離脱症状は軽いけど、強力ではなく

アロステリック部位にも結合するレクサプロは、新しい薬で情報少なく

せっかくSNRIとして初めて出て来たミルナシプランは、
パロキセチンにノルアドレナリン作用も若干あったので影が薄くなったとの事

デュロキセチンは、ドパミン作用も若干あり、アミンを三つ共増やす

ミルタザピンは、ミアンセリン(テトラミド)類似で、眠気と10キロ増はザラの体重増加
腰折れしやすいのが珠にキズだそうです



勉強会で印象に残った話が二三ありました

『精神科医は、異性の患者さんに惚れられる事、と、患者さんに自殺される事
の二つのエピソードを経験して、初めて一人前になる』と言われているそうです

演者の先生によると、本当に自殺する人が、前もって死をほのめかす事は、まずないそうです

確かに、私の周りの人の体験を聞いても、そんな感じ

知人が自殺する直前に会いに来たのに、その時は何も言わなかった、とか
『悩みがあるなら打ち明けて欲しかった』と悔しがる人は多いです

という事は、『死にたい』と声高に宣言している人は逆に安全かも知れませんね

もう一つは、うつ病は、意外にも詐病とか本人の思い込みも多いそうです
高血圧や糖尿病などと違い、数値的診断が出来ないので、仕方ないのかも
知れませんが、最近うつ病を診断できる検査値が開発されているとも聞きます

もう一つは、プラセボはうつ病に効き過ぎる薬で、これに勝てたら大したもので
うつ病薬にとって、プラセボは『最大の強敵』なのだそうです




レメロンのんで痩せる人もいるそうです
副作用が教科書通りじゃない例として
私も、ウブレチドとプルゼニドが併用されてる処方箋見て、二度見した事あります







ちょっと前に撮ったものですが我が家のベランダ・プランター

 ベランダ1  ベランダ2



先日、ノンちゃんを予防接種に連れて行きました  その日はちょっと疲れた様子でした

 ノン注射  ノン注射2




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吾輩はレビーである  適用はまだ無い

~薬局でありそうな風景について架空の会話形式で説明しています~




脳内のアセチルコリンを増やすことで、認知症の進行を食い止めるアリセプトというお薬は
最初二週間は3mg錠をのんで、三週間目から5mg錠に増やして維持するのが普通ですが
零微位 翔太(れびいしょうた)さんのお父さんは、ずっと3mg錠を隔日で服用されています

「父は、アルツハイマー型ではなく、レビー小体型認知症(DLB)なんです  かおまる
今年の春に保険が通ったMIBG心筋シンチグラフィ検査をして貰って、確定診断されました」

前回もそうおっしゃってたので、レビー小体ってパーキンソン病で増えるものだけど? 
しかも、パーキンソン病の人は認知症にはならないはずだけど? と思って調べてみました

「父もDLBを見つけて貰うのに6年かかりましたから、ここ最近知られ始めた病気なんです」
  かおまる
パーキンソン病では、レビー小体が、認知症に関わりのない脳幹部にしか発生しないのに対し
DLBでは、脳幹部以外に、大脳皮質にも広汎に分布するので認知症になってしまうんですね
レビー小体が脳幹に発生するとパーキンソン、脳幹と大脳に発生するとDLBという分類ですね

「父は、パーキンソンの為動作が鈍く、認知症のせいで物忘れがひどく、幻覚も見えるんです」  かおまる 
昔から、認知症でも幻覚のある人と無い人があると言われており、幻覚があるものは老人性幻覚症
などと呼ばれたりしていましたが、蓋を開けてみたらそれがDLBだったという事なんですね

「アルツハイマー型は物忘れはあっても、幻覚や幻視は見えないみたいですからね」  かおまる 
アルツハイマーの原因は、アミロイド蛋白から出来ている老人斑ですが、DLBの原因は
α-サイヌクレインという物質から出来ているレビー小体なので、全く違う病気だったんですね
認知症なのに何故か老人斑のない人もいたのは、実はそれがDLBだったという事なんですね

「父は最初、長谷川式スケールが26もあったので、アリセプトを出して貰えませんでした」  かおまる
DLBでもアセチルコリンは不足しているのですが、長谷川式が高得点の人もあるそうですね
脳内のアセチルコリンが不足するのがアルツハイマーで、ドーパミンが不足するとパーキンソン
ノルアドレナリン不足では自律神経失調症に、セロトニン不足ではうつ病になるのですが
この4種類とも不足するのがDLBの特徴なんですね、その割には脳萎縮は軽いと聞きますが

「父も、CT撮っても脳萎縮はたいした事無いので、最初は老年期うつ病と診断されたんです」  汗
DLBはセロトニン不足だし、特徴的な視線そらしも伴うのでうつ病に見えてしまいますよね

「ドグマチールといううつ病の薬と、セレネースという幻覚を止める薬をのんでいましたが  冷汗2
症状は良くならず、むしろ以前よりも足が前に出難くなって転び易くなってしまったんです」

ドグマチールやセレネース薬剤性パーキンソニズムを起こし易いお薬ですからね

「紹介されて転医した専門医でも、うつ病薬のせいでパーキンソンが悪化したと言われました
その病院でやっとDLBだと分かったのですが、今の先生に出会えて本当にラッキーでした」
  スマイル2 
確かに、私も不勉強で今迄知らなかった病名ですから、専門医でないと診断は難しいでしょうね

「うつ病の薬は急激に止めてはいけないらしく、少しづつ減らすことになりました
それと同時に、アリセプトの少量投与を始めたところ、信じられない位良くなってきたんです」
  えへ5
抗うつ薬を止める場合、一気にやめると悪性症候群などの怖い副作用が出てしまいますからね
又、DLBの人は、薬の作用が強く出易い薬剤過敏性があるので、少量の薬で効くようですね

「アリセプトは、今はまだDLBには適用が無いそうですが、父は目つきもハッキリしてきて  
盆栽の手入れも再開して、本当に我が家はアリセプトで救われたと言っても過言ではないんです」
  泣き1
DLBではアリセプト少量で奇跡のように改善する人があるようですが、同じ人が5mgのむと
悪化したりするので
、沢山のめばそれに比例して良くなるという用量依存性はないようですね

「父も、3mgの錠剤を毎日のんでた頃の方が、歩幅が小刻みで歩きにくそうでしたね」  かおまる
体を潤滑に動かすドーパミンと、記憶を伝達するアセチルコリン天秤の関係にあるので
両方不足しているDLBではアリセプトが多過ぎると、アセチルコリンが相対的過剰になり
ドーパミンの相対的不足を招いてパーキンソンが悪化する、という面も考えられます

「パーキンソン症状は、ペルマックスというお薬の50μg錠で落ち着いていますが
それも薬に敏感な体質のおかげで、普通よりも少なめの量で済んでるのだそうです
アリセプトも高価な薬なので、DLBだと少なくて済むのでコスパが良くて助かります」
  かおまる
先月から抑肝散という漢方薬も一日二回のむ事になりましたが、いかがでしたか?

「漢方薬なんて効くのかと半信半疑でしたが、いい意味で裏切られました  かおまる   
時々、宅急便屋さんが来たとかいうリアルな幻覚が見えるので、家族が振り回されて
困っていましたが、抑肝散のおかげでそういうのは減ってきたようです」

抑肝散は、認知症の攻撃性を鎮めたり、DLBの幻覚を減らす効果が確認されています

「ただ、抑肝散のせいで今までのんでいた利尿剤のラシックスを、アルダクトンAという
弱い薬に変えられてしまったので、むくみがひどくなるんじゃないかと心配ですが」
  汗5
抑肝散もラシックスも血清カリウムを低下させる副作用があり、低カリウムは不整脈などの
原因にもなるので、医師が心配してカリウムを増やすタイプの利尿剤に変更されたんですね
今回は今までのお薬に、サアミオンという脳循環を良くするお薬が加わっていますね

「うつ症状がイマイチだったんですが、もううつ病の薬はのませたくないので、先生が
アリセプトで治りきらないうつ症状改善の為の、切り札を出して下さったようです」
  スマイル
サアミオンは脳内のアセチルコリンなどの伝達を改善する作用もあるので、DLBの人に
少量アリセプト投与にオンして使うと、ちょうど良い効果をもたらす事があるそうですよ

「父はまだ、家に毎日幽霊が出ると言い張るんですが、先生が『その幽霊は女性? 美人?』
と聞いたら、父が『美人です』って言うんで、『そんなら毎日楽しくて良いじゃない』って
まぁ、リアルな幻覚ではないので僕も別に気にしてないんですが、もう笑い話ですよ~」
  かおまる
実害がないなら、幻覚をむやみに否定しないのも、介護の方便だと言われていますからね





(注)

レビー小体型認知症は日本人の小阪憲司先生が1976年に新たな疾患として発表
海外ではパーキンソンにアルツハイマーが合併したものではないかと言われ続けて
やっと承認されたのは1995年、我が国で認識され出したのはここ十年のことだそうです

アルツハイマー、レビー、脳血管性が三大認知症 
小阪憲司先生の発表ではレビー15%という割合で、皆驚いたそうですが
九州の久山町研究ではなんとレビーが41%という発表だったそうです  

正式にはペルマックスはL-ドーパとの併用でしか、使用が認められていないようです
(サアミオンもペルマックスも麦角アルカロイドなんですね)  
DLBの人には三環系や四環系のうつ病薬は禁忌だが、SSRIなら大丈夫だそうです

MIBG心筋シンチグラフィは今年の3月、DLBの確定診断に保険適用されました

DLB治療法の三つの柱は、認知症にアリセプト、パーキンソンに抗パーキンソン薬
幻覚に抑肝散
だそうです

アリセプトは細粒もありますが、半減期が長いので隔日投与でも効果が安定し易いようです 

DLBは、どんな治療法を試みても寝たきりになってしまう人がいる反面
少量のアリセプトで劇的に良くなり、実生活に『生還』していく人もあるようです


(参考)  「被災した認知症の人と家族の支援マニュアル〈医療用〉」
      ドクターコウノのコウノメソッドやブログ
      サアミオンのIF 等





(遅ればせながら)  尖閣諸島問題について

中国がジャイアンなら、日本はのび太
でもクラスメイト(隣国)だから仲良くするしかない

ドラえもん(アメリカ)に頼ろうとするから、オスプレイを引き受けるハメに・・・

器の大きい私個人としては、間違っても『中国製品非買運動』なんてしない
と言いつつ、着てるTシャツを裏返してタグを見たら、案の定『中国製』だった

『中国製品排斥運動』なんてしようものなら
素っ裸で生活するしかないかも知れないワタクシ・・・

それにしても、中国は埋蔵されてる資源を採掘して利用する技術はあるのだろうか?
新幹線を引く時だってねぇ、日本の技術協力のもとで出来た位だからね~

持山に松茸が生えてても、それを採取する能力がなかったら宝の持ち腐れだもんね~





  ブドウと栗蒸羊羹   秋ですね~頂き物のブドウと栗蒸羊羹


  新しい調味料  ナスのグラタン
  あんかけ焼きそば  煮豚とゆで卵
  鶏肉の炒め合わせ  スープ餃子
  
  



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うつを治せば糖尿病も治る

~薬局でありそうな風景について架空の会話形式で説明しています~




西院 波留太(さいいん はるた)さんは糖尿病治療中に、うつ病も併発している事がわかり
糖尿病薬のグラクティブとうつ病薬のサインバルタをのんでいらっしゃいます

「僕が半月でギブアップしたパキシルと言う薬に、ゆっくり効く錠剤が出たそうだね・・・」  うへー
西院さんは吐き気のせいでパキシル服薬を断念せざるを得なかったんでしたね
今度発売されたパキシルCR錠は、胃で溶けずに、十二指腸や小腸に行ってから徐々に溶けるよう
工夫された製剤で、急激に血中濃度が上がらないので副作用が出にくいと言われています

「そんなに良いやり方があるんなら、最初からCR錠にしといてくれりゃ良かったんだ・・・  かおまる
せっかく、売上No1の薬がいいと先生に頼んだのに・・・もっとも世界のSSRI市場では
レクサプロがトップシェアを誇ってるようだから、そのうち追い越されるかも知れないけど・・・」

ご自身がうつ病とは言え、随分お薬にお詳しいですね

「今グラクソの株を売って、持田製薬に乗り換えようか迷って、色々調べてるんだ・・・」  かおまる
選択的セロトニン再取込阻害薬(SSRI)と呼ばれるパキシルやレクサプロ
両方共、セロトニンという脳内の伝達物質を増やすことでうつ病を治すお薬です

「昔結核の薬で幸福な気分になる人がいて、それがセロトニンを増やす薬だったんだってね・・・」  スマイル
正確には、その結核薬イプロニアジドモノアミン酸化酵素(MAO)を阻害するので、モノアミン
全般的に増え、セロトニン以外にも、ノルアドレナリンやドーパミンも増やすんですけどね
それで、脳内のモノアミンという伝達物質が不足することでうつ病になるのではないかという
『アミン仮説』が提唱されましたが、MAO阻害薬はうつ病に効くけど血圧が上がってしまう

「初期のうつ病治療薬は、チーズを食べると脳で出血して危なかったと聞いた事がある・・・」  汗5
チーズにも大量に含まれるアミンの一種のチラミンは、血圧を上げる作用があるので
肝臓や腸のMAOによって分解されて、増え過ぎない様に調節されているのですが
MAO阻害薬を使うと、このチラミンが過剰になり、下手すると命に別条がある訳です

「うつ病が治っても命が危ないんじゃ元も子もないものな・・・」  冷汗4  
そこで、登場したのがスイスのガイギー社が出した三環系抗うつ薬と呼ばれるイミプラミン
(トフラニール)
で、MAO阻害作用はなく、シナプス間に一旦放出された神経伝達物質
神経細胞に戻って再び取り込まれる過程を阻害する事で、シナプス間隙にアミンを増やすのです

「ガイギー社は今のノバルティスだね、実はそこの株も買いだなと狙ってるんだ・・・」   かおまる
その後、三環系の副作用を改善した四環系抗うつ薬も開発されますが、それでもまだ
口渇、便秘、眠気、立ちくらみなどの副作用が多かった為、現在は、目的とするアミンだけに
的を絞って増やす
前述のSSRIや、サインバルタのようなノルアドレナリンも増やす、選択的
セロトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害薬(SNRI)
等、が主流になって来ています

「でも、うつ病薬をのみ始めると、うつ病が治るより先に副作用が出るから嫌なんだ・・・  かおまる
今度のサインバルタも、吐き気は何とか我慢出来るが、オシッコ出すのに時間がかかる
痛み止めとか、化膿止めとか、花粉症の薬とかだと、アッという間に楽になるのに・・・」

セロトニンが増えたらすぐにうつ病が治るというような、短絡的な話では無いようですよ
精神的ストレスがかかると、視床下部・下垂体・副腎皮質(HPA)系が活性化されるのですが
それが暴走し過ぎない様に、副腎皮質からコルチゾールが分泌されて、HPA系を鎮めています
うつ病だとこのストレスをなだめる緩和機構が障害されて機能しなくなっていて、セロトニンが
その傷ついた機能を徐々に治して行くんですが、鎮痛薬のように手っ取り早くは効かないようです

「ま、良いけどね、サインバルタをのみ始めて三カ月たってやっとこのごろ効いてきたから」  えへ4
最近、糖尿病も調子良いですね~ずっと7%代だったHbA1cが6%代に落ちついてきて

「うつ病が治ると糖尿病も治るというのは良くある話だそうだよ・・・」  かおまる 
HPA系が活性化するとコルチゾールの分泌が増えて血糖も上がりますし、逆に糖尿病治療が
精神的負担になって
うつ病を発症する場合もあり、又、うつ病の身体的症状の一つとして
糖尿病が現れている事もあります
ので、精神と体は微妙に密接な関係があるようですね

「精神科医が話してくれたけど、うつ症状とHbA1cが同期するような人もいるそうだよ  かおまる 
そんな人は、糖尿病が悪化したらむしろ精神科に相談する方が早いらしい・・・」

私も、糖尿病があと少しで治りきらなかった人に、うつ病の薬を出したら完治したという話を
読んだことありますが、さらにラッキーなのは、サインバルタは糖尿病性神経障害にも効くんです

「それは有り難い  えへ5  僕にはキネダックが効かなくて、頭にきて小野薬品株を売ってしまった事が
ある位だからね、やはりイーライリリー株を買うべきかな? でもレクサプロもそろそろ発売一年で
一カ月処方して貰えるようになると捨て難いんだよね、吐き気が少ないらしいから」

うつ病の薬の有効性と副作用を縦軸と横軸に表した『MANGAスタディ』によると、レクサプロ
有効性では2番、副作用の出にくさでは1番だそうで、脳内移行性が高く、アロステリック部位という
別の所にも結合する為セロトニンに対する親和性が強く
、有効性と受容性を兼ね備えた抗うつ薬です

「流石にそんな専門的分野の話は四季報にも載って無かったな、1番とか言われるとのみたくなるね」
でも、サインバルタは太り易いうつ病薬の中では過食や肥満が少ないので、その点でも糖尿病
と相性が良い
ですし、実はセロトニンとノルアドレナリン以外にもドーパミンも増やすそうです
ドーパミン過剰だと精神分裂病になりますが、若干増える分には楽しい気分になるので良いようです

「僕はネットで株価を見てる時は全くうつ症状出ないので、今はやりの『非定型うつ病』じゃ   かおまる
ないかと言われてんだけど、先生も隠し味程度のドーパミンがちょうど合うかも知れないと言ってた」

『非定型うつ病』にはドーパミンの関与が大きいと言われていますのでね
優良製薬会社の株を買いたくなるお気持ちは分りますが、儲けの少ないお薬でも、社会的貢献度が
高いものは採算度外視して供給してくれている製薬会社
も応援して頂けると有り難いですね



(リーマスの歴史)
1949年、オーストラリアの精神科医ケイドリチウムが躁病に聞く事を発表
しかし、無名の医師で、雑誌も知名度が低かった為、脚光は浴びなかった

1954年、デンマークの精神科医がケイドの説を肯定しリチウム療法を提唱
これによりヨーロッパにこの療法が広まるが、
アメリカの製薬会社は単なるリチウムでは特許も取れず
金にならないということで中々リチウム療法が広まらず、
1960年代半ばまでリチウム薬は本格的に販売されなかったようです

ちなみにリチウムの作用機序に関して現在もまだ解明されていないそうです




(注) MANGAスタディは、急性期の大うつ病性障害患者における新規抗うつ薬の治療効果を
    比較検討した117のRCTを基に、12剤の有効性および受容性を順位づけしたメタ解析です

    アメリカにはドパミン・ノルアドレナリン再取り込み阻害薬(DNRI)
    ブプロピオンというお薬もあるそうです

    現在はHPA系に直接作用してうつ病を治す薬を開発中だそうです

    今回はレセルピンの薬理作用も勉強し直して懐かしかった~
    又、ステロイドと精神病の関係も解った気がしました

    アメリカではパキシルも糖尿病性神経障害に適応有るそうです
 
    うつ病に、パーキンソン病薬を投与すると効果があったという文献もありました

    今回は色々なサイトより少しづつ引用したので、参考サイトは特に書きませんでした







長女が独立して家を離れ、その寂しさを紛らわす為と
新品の洋服を「捨てといて」と置いてったのが勿体なかった為
最近ネットオークションでの売り買いを始めました

上手に探せば良い物が安く手に入るので、楽しい~

しかも、消費税が10%になるなんて許せないと憤慨している方におススメな点は
ヤフオクで買えば、ノン消費税、しかもエコ(但しストアは除く)
これって政府も死角なのでは?

いっその事、物々交換の時代に戻れば、消費税論議なんて意味をなさないかもですね



  千葉美術館1  千葉美術館2
  ハンバーグレストラン1  ハンバーグレストラン2
  ハンバーグレストラン3  ハンバーグレストラン4

連休の頃の話になりますが、ボストン美術館展に行って曽我蕭白にはまり、
次女と千葉美術館にまで足をのばしました

美術館なのに何故食べ物の写真なのかは我ながら不明(汗)だけど、
近隣にとても美味しいハンバーガーレストランがありました

長女が初任給で買ってくれた(感涙)デジカメで撮りました




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プロフィール

フロル

Author:フロル
調剤薬局で働く
薬剤師です

興味のあることは
(昔)パッチワーク
   お菓子作り
   ベランダ・ガーデニング
(現在)糖尿病
    手料理
    パン屋さん

 2014年~ 多肉植物
 在宅を細々始めました

自分の勉強の為にブログを書いています

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エコライフ

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