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アレルギーだと思ったら感染症かと思ったらやっぱりアレルギー

~薬局でありそうな風景について架空の会話形式で説明しています~





定期的に皮膚科に通院していらっしゃる 跡灯 佳夕美(あとひかゆみ)さんは    
アトピー性皮膚炎(AD)の症状に応じて、ステロイド外用剤のマイザー軟膏と
ステロイドと抗生物質の合剤のリンデロンVG軟膏を使い分けていらっしゃいます

「マイザーの方が強いステロイドなのに、リンデロンVGの方が効く気がするの」  かおまる
マイザーはVery Strong、リンデロンVはStrongのステロイドですが
皮膚に常在する黄色ブドウ球菌の異常増殖が、AD悪化に拍車をかけると言われて
いますので、リンデロンVGの抗生物質ゲンタマイシンが効くのかも知れませんね

「アトピーの為に肌の清潔には結構気を付けてるのに、それでもばい菌がいるのね」  汗5 
健康な皮膚でも一定量の皮膚常住菌はいますし、中には同じブドウ球菌でも
皮膚を弱酸性に保ってくれている、表皮ブドウ球菌という善玉菌もあるんですよ

「アトピーだと肌がアルカリ性に傾き易いから、弱酸性にしてくれる菌は助かるわ」  えへ4
ADの人の皮膚は、掻破などにより浸出液や血液が滲み出る為アルカリ性となり易く
そうなると尚更、アルカリ性に強い悪玉の黄色ブドウ球菌にとって有利になります

「掻き崩した傷口から黄色ブドウ球菌が入って、とびひになったこともあるわ」  かおまる  
とびひは小児に多い皮膚感染症ですが、大人でも免疫力が落ちていると発症します
黄色ブドウ球菌はとびひを起こすだけでなく、エンテロトキシン等の毒素も出します
その毒素はアレルゲンとして痒みや炎症を悪化させる他に、スーパー抗原にもなるのです

「抗原って、それに対抗して抗体を作って排除すれば、別に恐く無いじゃない?」  かおまる
スーパー抗原は、特異性の高い正規の抗原抗体反応を経ずにT細胞を活性化するのです
通常異物が体内に侵入するとまず、抗原提示細胞に取り込まれて、T細胞やB細胞に
抗原提示されますが、スーパー抗原は体内侵入後すぐにT細胞を活性化してしまいます

「家宅侵入後、名乗りもせず急に殴りかかって来る暴漢みたいな、失礼千万な奴ね」  かおまる  
しかも、通常の何万倍ものT細胞を刺激するので、過剰なサイトカインを放出して
散々体を傷つけ、さらに負のフィードバックでT細胞を抑制し免疫力を低下させます

「それじゃ、スーパー抗原って役に立たないし、むしろ外敵の味方してるじゃない」  驚き1  
スーパー抗原は、病原菌が人の免疫系に対する自己防衛策として出しているのだそうです

「敵にわざと自分の情報を大量に漏えいして、混乱を起こさせて撹乱する作戦ね」  ブー1
ADが難治化した場合、スーパー抗原が原因なのかどうかは、黄色ブドウ球菌の毒素の
エンテロトキシンAやBについてのRAST値
を検査すると分かるようです

「そう言えばとびひを拗らせた時、検査で黄色ドウ球菌の毒素にアレルギー反応が出て  かおまる
抗生物質をのんだけど、ばい菌を殺す薬で痒みが楽になるなんて不思議だと思ったわ」

確かに、ADにとびひを併発して、クラリスを一週間処方された事がありましたね

「抗生物質でアトピーが良くなるものなら、定期的にのみたいな~」  えへ5 
抗生物質を連用すると、善玉菌も死滅して、腸内細菌叢が乱れ、下痢やアレルギー悪化
を招く事もありますし、耐性菌と呼ばれる抗生物質の効かない菌が増えてしまいます

「知ってる! MRSAというんでしょ? そんなのにかかったら大変ね!」  驚き1
実際は、MRSAは感染力が弱く、健常な皮膚に付着しても病原性がないのですが
重症化したADでは感染し易く、そうなると有効な抗生物質が限られて厄介なのです
外用の抗生物質も連用により耐性化の恐れがあるそうで、他にはイソジン液や強酸性水
で患部を消毒するのも有効で、イソジン液の場合は塗布後3分程度で洗い流します

「ステロイド塗っていると免疫力が落ちるから、菌には弱くなる宿命なのね」  かおまる  
AD重症化には、黄色ブドウ球菌やヘルペス等、何らかの感染症が絡んでいるそうです

「ヘルペスウイルスが原因でカポジにもなったことあるわ、プロトピック軟膏で」  冷汗2
プロトピック軟膏は、T細胞活性化を抑える免疫抑制剤タクロリムスを、AD治療薬に
流用したもので、皮膚萎縮、毛細血管拡張等のステロイド軟膏特有の副作用の心配は
無い
ものの、免疫抑制力がステロイドよりも強い分、感染症には弱くなります

「てっきりアトピーが悪化したと思って、ステロイドを塗り続けて酷い目にあったわ」  汗 
カポジ水痘様発疹症は、単純ヘルペス既往感染者で、皮膚機能が弱った時に発症する
発熱・倦怠感・リンパ節腫脹を伴う水疱症で、ADの人ではなり易く、AD重症化との
判別が難しい為、ステロイドを継続して悪化させる人も多いので注意が必要です

「ヘルペスウイルスに効く、バルトレックスというのみ薬をのんでやっと治ったのよ」  かおまる   
カポジを発症すると、抗ウイルス剤の外用だけでは治らず、内服が必要で、重症例では
点滴が必要となり、更には溶連菌感染症も合併して、抗生物質も併用する場合もあります

「アトピーはアレルギーだけど、色んな感染症を併発し易いから診断が難しいわね」  かおまる
純粋なADなら軽症で済みますが、黄色ブドウ球菌や溶連菌等の細菌類によるとびひ
単純ヘルペスによるカポジ、カンジダ等の真菌感染症、更にこれらの感染症が混在して
重症化すると、皮膚科専門医でも判別には苦慮し、治療も一筋縄では行かなくなります

「しかも、菌がスーパー抗原を出して、アレルギー反応を暴走させる時もあるし  うへー   
感染でアトピーが悪化したかと思ったら、結局アレルギーだったって事もあるのよね」

通常、皮膚は抗菌ペプチドという自前の抗生物質を分泌して、常住菌叢を正常に保ち
バリア機能を保持していますが、ADの皮膚は健康な状態よりもバリア機能が低下して
感染症に罹り易いので、抗菌ペプチドを増産する事でバリア機能を補完しています
けれどステロイドを塗布するとせっかくの抗菌ペプチドが減少してしまうと言われます

「ステロイドフリーの治療にこだわる人は、そういう事迄考えているのね」   かおまる
ですが現時点では、迅速で有効なアトピー改善薬は依然としてステロイド外用剤です
それに、ステロイド外用剤で治療している人が突然中止すると、強いリバウンド現象
悩まされますので、止める時は医師の監視下で注意深く減薬を進める必要があります

「私は、今は、普段は保湿剤のヒルドイドソフトしか塗っていないの  スマイル2  
痒みが出始めたらステロイドを塗るんだけど、それも二週間以上は続けません」

症状が出た時だけステロイドを塗布するのをリアクティブ療法と言いますが
それで落ち着いているのでしたら副作用の心配もありませんし安心ですね







今回は、メーカーのHP、皮膚科専門医やアトピー克服患者さんのブログを参考にしました

ブドウ球菌性熱傷様皮膚症候群(Staphylococcal Scalded
Skin Syndrome:SSSS )
と言う、黄色ブドウ球菌の毒素が
スーパー抗原となって、皮膚がやけどの様に爛れて剥離する重症感染症があり
これはADにとびひを併発してなり、MRSAが原因になっている事が多いそうです







初めて勤務したのが皮膚科専門医の門前の調剤薬局でした
医師は進取の気性に富んだ人で、だからこそ医薬分業が珍しかった頃
先駆けて分業に踏み切ったのですが、それだけ勉強熱心な方でもありました

アトピーの原因が、黄色ブドウ球菌の異常増殖による、皮膚常住菌叢の
バランスの崩れ
だったとは、当時の皮膚科医学では想像だに出来ない事だったのか
名医の誉れ高かったあの時の医師は、薄々気づいていらしたのか
恩師の医師と当時を振り返って、話をしたい気分になりました



北陸新幹線開通のおかげで、実家に行くのが二時間近く時短になりました
早速、先日帰郷しました
すると庭で多肉植物のセンベルを発見!

それは幼い頃に見た覚えのある懐かしい植物でありました
母に聞くと、祖父が植えたとのこと

私が多肉植物好きになったのは、おじいちゃんのせい だったのか~

なんだ~幼い頃の刷り込みのせいだったのか~と、責任転嫁しつつ
群生しているセンベルの中から少し貰って帰りました
(また増やすのか・・・)


多肉植物も結構綺麗な花を咲かせます

 多肉花7  多肉花6
 多肉花3  多肉花1
 多肉花5  多肉花8
 多肉花2


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敵に回したら恐い免疫力

皮膚科に通う4歳の 荒留弦君(架空の人物)のお母さんは、弦君がアトピー性皮膚炎
診断された当初は気持ちが動揺し、ステロイド剤にも非常な抵抗感を覚えたようです

「育児雑誌やママ友情報なんかで、恐い薬だっていう先入観を持ってたので・・・」  汗5  
ステロイド外用剤でも、症状にあった強さの薬を短期的に使用する分には安全ですし
むしろステロイドを避けて、いたずらに症状を長引かせるのは決して得策ではありません

「始めはステロイドが入っていない薬を塗っていたんですけど、全然効かなくて
弦が痒がって掻きくずすものだからとびひになっちゃって、大変な思いをしました」
  冷汗1  
最近では、普段せっせと保湿剤を塗り、痒みが出始めたらステロイド軟膏
掻きくずしたら抗生物質軟膏を、と臨機応変に塗り分けていらっしゃいますね

「アトピーとちゃんと向き合おうと勉強した結果、少々のことでは動じなくなりました」  かおまる    
今回は、右腕にはステロイドのアルメタ軟膏を、左腕にはそれより強いステロイドで抗菌剤
も入ったリンデロンVG軟膏を塗布となっていますが、左腕の症状の方がひどいのですか?

「どちらも掻きくずしていて同じような状態ですが、お試しで塗り比べをするんです」  汗1  
それは良い考えですね、アトピーの原因は複雑に絡み合っているので、必ずしも強い薬が
効くとは限らず、ステロイドが強過ぎて細菌感染を起こしている事もあります
逆に、感染により悪化していても、細菌やその毒素にアレルギーを起こしていれば
炎症を抑えるステロイドが効きますし、抗生物質の効かない耐性菌が原因の事もあります

「先生も見ただけじゃ分らないから、塗ってみて効くかどうか試す診断的投薬にしようって」  かおまる    
アトピーだと皮膚のバリア機能が弱いので、普通は入って来れないようなバイ菌の侵入を
簡単に許す傾向があり、とびひやカポジ水痘様発疹症などの感染症にも注意が必要です

「みずいぼにもなり易いですよね~でも、アトピーだとIgE抗体が高い訳でしょ? 
バイ菌から身を守る為の抗体が多いのに、バイ菌には弱いって、矛盾してません?」
  ブー1
アトピーはアレルギーで、本来は外敵をやっつける筈の免疫が、無害な食品などに過剰反応し
相手を攻撃する事で自分自身が傷ついてしまう免疫暴走疾患なので、IgEが高値なんです

「免疫がおバカなので、成長にとって大切な卵なんかに暴走的に発動してしまうのね~」  泣き1 
食物も本来は体にとって異物ですが、消化器には、有用な物と有害な物を区別して
通過を許したり、排除したりする、外敵侵入防止水際作戦用の腸管免疫系が備わっています
ここで無害か有害かを識別しているIgA抗体は、成長に伴い形成されていくのですが
アトピーだとその形成速度が遅いので、食物アレルギーになるのだと言われます

「弦も卵アレルギーがあって、IgA抗体は正常値より低いんです」  かおまる  
IgAが少ないと、食品を無害なものと認識する免疫寛容システムが正常に働かないのです
一方では、食物アレルゲンの侵入を防ぐIgAも不足するのでスルーしてしまいます
消化力が未発達な幼児期は、蛋白質が分解しきれずアレルゲンになり易いとも言われますが
成長と共に、IgA抗体も追い付き、消化力も強くなり、食べても平気になるらしいですよ

「実は、皮膚炎が腕だけになって来たので、食べる練習始めましょうと言われたんです」  スマイル2  
確かに、いつまでもアレルゲン除去食を続けていると、成長にも悪影響が出ますものね
今回は、今迄のアレジオンドライシロップの他に、新たにインタール細粒が出ています
アレルギーを抑えるアレジオンはアトピー症状をやわらげる以外にも喘息予防にもなります

「うっかりよそでプリンを頂いて来てしまい、呼吸が苦しくなった事もありましたね」  かおまる  
インタールは非吸収性薬剤で、体内に吸収されず腸壁にとどまって働くお薬です
アレルゲンを食べると、腸のマスト細胞という所からヒスタミンなどの物質が放出され
それが腸を傷つけて、さらに大量のアレルゲンが流入してしまいますが、インタールは
このマスト細胞を安定化してヒスタミンを出さない様にする働きがあり、結果的に
腸からのアレルゲンの大量流入を防いで、皮膚炎や喘息などにならないようにします

「食前にのませておいて、少しずつ卵料理も食べさせて行くように言われました」  かおまる  
インタールで症状の悪化を防ぎながら、徐々に体を卵に慣れさせるんですね

「不思議なのは、食品毎のIgEを測る検査では、卵は陰性で小麦が陽性だったんです」 かおまる
抗原特異的IgE検査が現実と乖離しているのはよくある事だそうです

「ホントに~  驚き1  パンを食べても平気なのに、マヨネーズだとたちどころに症状が出るので
プリックテストで調べ直して貰ったら、やっぱり卵が陽性で小麦は陰性に出たんです」

アレルゲンを調べるには、プリックテストや食物負荷試験の方が正確だと言われます

「やっぱりね~でも卵焼きが食べられるようになれば、キャラ弁作りも楽になるわ~  えへ5  
弦はピカチュウが大好きなので、今迄たくあんを使ってたんです」

それは、ちょっとしょっぱかったかも知れませんね・・・


(注)食物(抗原)特異的IgE抗体検査=RAST検査
   IgAにはIgE抑制作用もあるそうですが、逆に、ステロイドはIgEを増やす働きがあるので
   短期使用は問題ないが、長期に使用するとアトピー症状を遷延化させる恐れがあるそうです

   抗原特異的免疫抑制機構 : 腸管免疫系は、近縁の細菌同士であっても、病原菌に対しては
   免疫応答の発動により排除しようとするのに対し、腸内フローラを形成する常在菌に対しては
   免疫寛容という正反対の反応
をするそうです  
   乳酸菌やオリゴ糖は腸管の免疫寛容を増強するのでアレルギーには良いんですね

(参考) 社団法人日本皮膚科学会HPのGL
     アレルギー情報センターのGL
     「アレルギーの検査にはどんな意味があるのか」国立成育医療センターアレルギー科
     東京大学大学院農学生命科学研究所HP と ネスレ栄養科学トピック
     インタール細粒のIF




我が家の娘達も幼児期にアレルギーがありました

最初受けた検査で、IgE超高値かつRAST検査で「牛乳&卵陽性」
その後数年経過し、IgE依然高値でRAST検査は「ハウスダスト&カンジダ陽性」
へと移り変わっていきました(ステロタイプな経過)

ですが、牛乳と卵が良くないと診断された翌月が長女の四歳の誕生日で
大好物のチーズ・ケーキを食べさせたのを覚えています(なんちゅう親やねん!)
が、何事も起きずに大丈夫でした(結果オーライな人生)

RAST検査が、本当のアレルゲンを反映していない場合もあるんですね~



   肉団子

肉団子を作る時、娘達が幼い頃お砂場で楽しそうに砂団子を丸めていたのを懐かしく思い出します
その高度に熟練された技術を、今こそ役立てるべき時では? と母は考えるのですが
残念ながら実現した事がなく、いつも私が一人淋しく丸めています(たまには夕飯の支度手伝って!)
 


  はけの森美術館5  はけの森美術館6
       はけの森美術館3       はけの森美術館4
   はけの森美術館  はけの森美術館2

ここは画家さんのお宅だった所をカフェにしたのだそうで、美術館も併設されてます
さすがに雅趣があり武蔵野の秋の紅葉も楽しめました







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ルーキーパパさん  無罪放免

・・・今回の内容は恩師山崎医師に捧げます・・・

新米当讃 さん(架空の人物)は一か月前から足の水虫で皮膚科に通い始めました
今回も引き続き、ゼフナートクリームが出ていますが、塗ってみていかがでしたか?

「お陰さまで痒みが減り、先生にも随分良くなってるねと言われました」  スマイル2  
塗り薬が合わないと接触皮膚炎を起こして炎症がひどくなる事もありますからね

「父が若い時、酢を塗るといいってどっかで聞いてきて、試したら余計痒くなったって」  かおまる 
それはよくある民間療法ですが効果は薄く、皮膚炎もかえってひどくなると思います

「そんなんだから水虫をこじらせて爪がボロボロになっちゃって、皮膚科に行ったら
爪にまで菌が入ると塗り薬だけじゃらちが明かないとかで、薬を二年位のんだそうです」
  冷汗1  
当時ののみ薬のグリセオフルビンは、菌を鎮めるだけで、死に至らしめる力は無いので
長期間にわたり服用し続けなければ治りませんでしたが、現在は殺真菌作用のある薬が
ありますので、短期間のんで薬剤成分を爪に沈着させれば有効濃度が長期間維持出来ます

「父の時代とは薬も随分進歩して変わってきてるんですね~ かおまる   ゼフナートクリームだって
父が『ハイアラージン軟膏っていうのが良く効くぞ』って勧めるので、それを頼んだら
先生に『同じ系統の塗り薬でも近年発売された方を出します』と変えられたんです」

ハイアラージン軟膏もゼフナートクリームもチオカルバメート系と呼ばれる抗真菌剤で
足の水虫の原因菌として一番メジャーな白癬菌に対しての抗菌力は最強とされています

「真菌って水虫の白癬菌の事ですよね、要するにカビの一種なんですよね?」  かおまる  
水虫は皮膚のケラチン蛋白を栄養源とするケラチン好性真菌で、皮膚に生えるカビです

「去年までは、市販の塗り薬で一旦は良くなっても、毎年夏になると又ぶり返すという
意味不な繰り返しで、ドラッグの薬じゃもう効かなくなってんのかな~と思って」
  うへー 
抗真菌剤が効かない水虫菌は無く、試験管中の戦いでは必ずお薬の方が勝ちますので
根気良く治療して頂ければ治りますが、薬を塗って痒みなどの自覚症状が無くなっても
白癬菌が皮膚表面から奥深くに逃げ潜んだだけで、絶滅した訳ではないので、最低でも
足底皮膚のターンオーバー期間である三カ月はお薬を塗り続けて頂かないと完治しません

「父も『水虫治療の極意は一に根気、二に菌の囲い込みだ!』と熱く語ってくれますね」  かおまる
白癬菌は塗り薬を塗った個所から逃げ出そうとする傾向がありますので、患部より
狭めにお薬を塗りますと、菌が外へ外へと逃げ、水虫のドーナッツ化現象が起きます
そこで、患部より数センチ広めに薬を塗って菌を中心部に封じ込めるのがコツなのです

「あの~つかぬ事をお伺いしますが、カンジダ菌ってのもカビの一種なんでしょうか?」  かおまる
カンジダ菌も真菌の一種ですが、口の中や皮膚や消化器の中にいる無害な常住菌です

「実は今、娘がハイハイ出来るようになった所で、妻に『赤ちゃんにだけは絶対に水虫を
うつさないで』とやかましく言われて、それもあって専門医に通う事にしたんです」
  かおまる
家庭に水虫の人がいると、歩いたりしているうちに家の中に菌をまき散らし
家族内感染する恐れがあるので治療する事が重要ですが、塗り薬を塗り始めれば
まだ完治に至っていなくても、とりあえずばら撒かれる菌が減り、感染力は落ちます

「ところがですね、娘が皮膚科で貰ったおむつかぶれの薬塗ってんのに中々治んないので
もう一度連れてったら、カンジダ菌が見つかって、マイコスポールという薬が出たんです」
  かおまる 
おむつかぶれは、皮膚が尿や便に長時間曝されて、炎症を起こしているもので
症状がひどいと、ステロイドという抗炎症作用の強い塗り薬が使われるのですが
それにより免疫力が弱まる傾向があり、普段はおとなしいカンジダ菌がのさばって
赤ちゃんのお尻に乳児寄生菌性紅斑と呼ばれる皮膚炎を起こす場合があります 

「妻は完璧に、僕が間違えて娘のタオルを使ったせいだと疑っています!」  泣き1  
同じ真菌とはいえ、カンジダ菌と水虫の白癬菌は別種の菌で、新米さんの場合は
ゼフナートがよく効いたということですから、カンジダ感染症ではありません
チオカルバメート系抗真菌剤は白癬菌には最強だけどカンジダ菌には効かないのです

「僕の水虫と娘のおむつかぶれは真菌は真菌でも、違う種類の真菌なんですか?」  驚き1
娘さんの乳児寄生菌性紅斑の原因菌は、パパ由来ではなく、赤ちゃん自身が持ってた
カンジダ菌がステロイドのせいで異常増殖して、日和見感染を起こしたと思われます

「良かった~もうバイ菌扱いされないで済む、今日から又赤ちゃん抱っこさせてくれるかな~」  えへ5  

注) 水虫でもカンジダ菌感染症を併発している場合はチオカルバメート系では効かず
   抗菌スペクトルの広いイミダゾール系の塗り薬が使われるそうです



参考 : 皮膚糸状菌症(白癬)の臨床面   比留間 政太郎 (PDFファイル・全4ページ)
その他の皮膚科ホームページ、中でも『水虫ちゃんねる』の水虫川柳は秀逸でした
大体は皮膚科医の山崎先生に教わった内容で書きました




木曜日に、次女が、食べ終わったお弁当箱と学校ではぐれてしまい
数日後再会して一緒に帰宅しましたが、半端なくカビが生えていました

次女曰く、お弁当箱をそっと開けたらとても賑わっていたので
間違えて他人のカラオケボックスのドアを開けてしまった時のような気持ちだったそうです
「おかあさん、これとてもかもされてるよ」と渡してくれました


1)  子供を育てていて時々ドッと疲れを感じる事がある        はい ・ いいえ
2)  子供を育てていて「何故だ!」と叫びたい事がある        はい ・ いいえ
3)  でも結果的に自分で育てた子だから仕方がないと諦める    はい ・ いいえ

低血圧なので弁当作りは自分的に悲壮感です・・・夕飯のおかずを最大限に利用した弁当

   椎茸入りつくね  椎茸入りつくね弁当





   足をたたんだキャロ

うちの犬は幸い偶蹄目ではなく、肉球目(?)ですが
この写真では足がたたまれているので確認出来ません

畜産農家の方が、家畜の殺処分が決まったけど、せめて死ぬまでは
たっぷりエサを食べさせてあげたいと言ってらして
、泣けました

口蹄疫、早く終息すると良いですね・・・





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『痒いところに手が届かない』幸せ

~薬局でよくある風景について架空の会話形式で説明しています~

剣道八段の柳生チュウ兵衛さん(仮名)は、米寿を過ぎた今も尚後進の指導に
当たっていらっしゃる、カクシャクとした、潔癖症のおじいさまです
秋口からドライスキンで皮膚科の処方箋を持っていらっしゃいます

柳生さん、今回はいつものヒルドイドソフトに加えて、痒み止めの
アレロックという飲み薬と、 『掻きくずした所に塗布』 と指示のある
炎症を抑えるキンダベート軟膏という塗り薬が出ています
前回に、痒くてもなるべく掻かない方がいいですよとお伝えしましたが
やはり、冬になって乾燥してくると、痒みが我慢できなくなりましたか?

「いや、わしは少しも痒くなんかないよ! 断じて掻いてもおらん! 
長年武道を修めてきた者は、精神力が違うんじゃ
『精神一到何事かならざらん』 痒くないと思えば決して痒くなんかない」

そうなんですか・・・ 

「剣道の寒稽古の時も、若い者の方が寒がりでな 
絵文字名を入力してください ふるえておったから、精神鍛錬の為に乾布摩擦をすることにした」

乾布摩擦なさったんですか? 

「そうじゃよ、寒さなんかに負けてはおられん!
だが、最後まで頑張って続けたのは、わしのような年寄りばかりでな
わしは、背中の痒い所にちょうど布が当たって気持ちよかった」
 kao02
はぁ・・・ (やっぱり痒いんですね) 

「最近の若者は稽古が済むとムースやらローションやら塗りたくっておるが
わしの若い頃は化粧品を使う男などは軟弱ものだった。 男は清潔であればいい
毎日風呂に入り、石鹸で十分練習の汗を流し、垢を丁寧に落とせばよい」


柳生さん、実を申しますと、乾布摩擦や垢すりは、掻きくずしたのと同じことです
若い頃の皮膚は水分を十分に含み、さらにその水分を逃がさないように
セラミドという保湿成分が、皮膚全体をラップしてハリが保たれています
その皮膚の出す天然の保湿クリームともいうべきセラミドが年とともに減ってゆき
特に冬などに、皮膚が乾いてドライスキンになると、痒くなってきてしまいます

これを掻くことでさらに傷ついて炎症が起こり、痒みが悪化しますし
お風呂で石鹸でゴシゴシこすって油分を落とすと、せっかくの大切なセラミドを
わざわざこそげとるような勿体無いことをしていることになります

「そうだったのか! 拍手 わしは痒いのは垢がたまっているからだと思っていた」
まだ皮膚としての機能が十分残っている角質層を 『垢』 としてこすり落とすのは
『皮膚の青田刈り』 をやってるようなものなんです

お風呂では、弱酸性のお肌に優しい石鹸を使い、手でなでるように
洗って頂ければ十分ですし、入浴剤もイオウ入りの刺激の強いものは避け
コラーゲンなどの保湿成分の入ったものになさってください

「このキンダベートというのは、1歳の孫の桃香がアトピーで貰った薬と一緒だが」 赤ちゃん 
アトピーでも掻き崩さないことが重要です
ある病院で実際に、スピード社の水着のような体にピタッとした服を着せて
痒いところを掻けないようにしたら、それだけで頑固なアトピーが治ったそうです
「そうか、桃香もわしも、掻かない方がいいのか。 やはり血は争えんのう」

それから塗り薬は皮膚が水分を多く含んでいる方がよく効きますので 汗あせ
お風呂上りに塗って頂くのが効果的です
処方箋には、昼間にヒルドイドソフト、夜はキンダベート軟膏となっていますので
入浴後に、炎症や痒みを抑えるキンダベート軟膏を塗って下さい
痒み止めのアレロックは、眠気が出ることもありますが、寝る前服用と
なっていますので丁度よかったですね

「わしは断じて痒いとは思わんのだが、どうやら寝ておる間に知らぬ間に
掻いておるようで、朝起きると下着に血がにじんでいたりする
そのことをドクターに話したら、寝る前に痒み止めのんでくださいと
いわれたのじゃよ。」

柳生さん・・・(やっぱり痒かったんですよね) 無言、汗



最近、中華風おかずにこっています

     卵シュウマイ      エビチリ
きんし卵のシュウマイは、種をグルグルよく混ぜるのがコツです
エビチリは豆板醤の量で辛味を調節して、えびせんべいも添えて

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プロフィール

フロル

Author:フロル
調剤薬局で働く
薬剤師です

興味のあることは
(昔)パッチワーク
   お菓子作り
   ベランダ・ガーデニング
(現在)糖尿病
    手料理
    パン屋さん

 2014年~ 多肉植物
 在宅を細々始めました

自分の勉強の為にブログを書いています

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エコライフ

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